個人が「かんたんに」できる3つのECサイトの作り方

個人でECサイトを作るのは難しくありません。BASEやSTORES、カラーミーショップなどのカートシステムを使えば、ほぼ無料で、30分程度でカンタンにECサイトを作ることができます。しかし、ECサイトの作り方は、このような無料ECカートシステムを利用する方法だけではありません。

個人がすぐににECサイトを作るなら、無料ECカートシステムを含め3つの方法があると筆者は考えますが、最初からECサイトへの高い集客力を望むなら「メルカリShops」がおススメです。なぜなら商品を売りやすく、そしてすぐにEC運営の経験を積むこともできるからです。

また、すでに全国に顧客がいるなら、手数料が最も安いスクエアオンラインチェックアウトがEC販売としては非常にカンタンです。

本日はforUSERS株式会社でコンサルティングを実施している筆者が、個人でカンタンに作成できるECサイトについて解説いたします。

カンタンに個人でECサイトを作る方法は3つ

ECサイトを作る場合、多くの方法がありますが、IT知識に自信のない方が、初期費用をなるべくかけずにECサイトを作る方法は下記の3つになります。もちろんこの3つ以外にもECサイトを作る方法はありますが、今回は個人が「すぐに」「かんたんに」というコンセプトに絞って下記3つを挙げました。

◆個人でECサイトをカンタンに作る3つの方法

① BASE等の無料プランのあるECカートシステムでECサイトを作る
② メルカリShopsをはじめる
③ スクエアオンラインチェックアウトで単品ECサイトを作る

それぞれの方法を下記の表で比較してみます。

ECサイトを作る3つの方法

こうしてみると、最もECサイトとして機能性があるのは①のBASE等の無料プランのあるECカートシステムですが、集客力がないのが大きな欠点です。

一方で、②のメルカリShopsならメルカリという有名プラットフームによる強力な集客力があります。しかし、手数料が高く、加えて売上金の振込手数料もかかります。またECサイトの機能面では限定的です。

③のスクエアオンラインチェックアウトは、機能面など制限は多いのですが、手数料の安さが魅力です。

それでは、これら3つの方法について一つずつ解説してします。

方法① BASE等の無料プランのあるECカートシステムでECサイトを作る

無料プランのあるECカートシステムで有名なものは以下の3社です。

・BASE
・STORES
・カラーミーショップ

機能に大きな差があるわけではないのですが、筆者がおススメするのはBASEです。なぜなら「PAY ID」というモール型のBASEショップ専門のショッピングサービスアプリと連携しているため、全くの初めてでもPAY IDからの集客が少しだけ見込めるからです。

先ほどの表では集客力が全くないとしていますが、少しだけ集客力が見込めるショッピングアプリと連携しているのがBASEの魅力です。

参考:PAY ID

そして、それぞれの無料のECシステムの手数料を比較します。

◆無料プランのあるECサイトの手数料比較

無料プランのあるECサイトの手数料比較

こうしてみると、BASEは決済手数料とは別にシステム利用料もかかるので、いちばん決済手数料が高くなります。

しかし、筆者がおススメするのはやはりBASEです。手数料は高いのですが、ECサイトの初心者は集客が大変ですから、若干とはいえPAY IDとの連携による集客力があるのは大きなメリットだからです。

ただし、「少しの集客力」と述べましたが、現在PAY IDは利用者数を増やしており、昨年末時点で登録者数が1,300万人を突破しております。アプリのみという制限がありますが、このようにマーケットを拡大している点もBASEをおススメする理由のひとつです。

引用:購入者向けショッピングサービス「Pay ID(ペイ アイディー)」の累計ID登録者数が1,300万人を突破!(BASE株式会社 プレスリリースより

これらの無料のECサイトの作り方は、どのカートシステムを選んでも非常にカンタンです。大まかな、流れは下記の通りです。

◆ECサイトの作り方

① 個人情報の入力
② ショップ名の入力&URLの決定
③ ショップのデザイン選択
④ 商品登録
⑤ ECサイトのオープン

各手順はカートシステムのガイドに従って操作するだけのため非常にカンタンで、これらの操作をスマホで行うことも可能です。しかし、PCでログインした方が、作業効率は良くなります。

この手法の場合、メルカリshopsのような大きな集客力がありません。そのため、InstagramなどのSNSを使ってフォロワーを集めて、ショップに流入させるようにすべきです。InstagramにはECサイトとの連携機能があるため、投稿から直接商品の購入が可能です。

参考記事:インスタとECを連携させよう!ショッピング機能の特徴・メリット・出品方法

独自の世界観の自分だけのECサイトを作りたい場合には、無料のECカートシステムはデザインテンプレートも豊富にあり、ある程度好みのデザインにすることができるため、こだわりのある方にもおススメの方法となります。

方法② メルカリShopsをはじめる

メルカリShopsで扱う商品は、メルカリアプリの検索結果画面から並び順の変更(下記赤枠部分)をタップすると一覧で出てきます。個人でもメルカリShopsを設営することができます。

◆メルカリの画面(赤い枠)

メルカリShops

メルカリShopsの魅力は、なんといっても強力な集客力です。メルカリユーザーは月間2,200万人を超えており、この規模は日本国内ではAmazonや楽天市場にも匹敵するほどです。

引用:フリマアプリ「メルカリ」、サービス開始10周年記念インフォグラフィックス公開(メルカリ)

このようなプラットフォームでECサイトを始めると、いきなりユーザーが自分のShopsにやってきますし、ECサイトオープン初日で商品を売ることも難しいことではありません

このように強力な集客力が特長のメルカリですが、デメリットが3つ存在します。

◆メルカリのデメリット

① 手数料が10%と高い
② ECサイトとしての独自の世界観を演出できない
③ ECサイトを運営している感覚に乏しい

一番のデメリットは、手数料が高いことです。しかし、集客力を考えると筆者は妥当な手数料だと思います。もし個人のECサイトで広告を使えば、メルカリShopsの手数料をはるかに上回る広告費が必要だからです。

ECサイト初心者で最初に必要なことは、とにかく商品を売る経験を積むことです。そこから考えると、メルカリShopsは最も商品を売りやすいプラットフォームと言えます。

メルカリShopsの始め方もカンタンです。

◆メルカリShopsの始め方

① 個人情報の入力
② ショップ情報の入力等
③ 審査の申し込み
④ 審査結果の確認
⑤ 商品登録
⑥ メルカリShopsオープン

BASEやSTORESと違うのは、審査がある点です。メルカリShopsでは規約があり、売ってはいけないものが存在します。そのような規約を守られているか?などを審査されます。この点は違法性がなければ問題はありません。

メルカリShopsは、ECサイト未経験者には、商品が売りやすいので手数料を計算して利益がでるなら、非常に向いているプラットフォームと言えます。

参考:ネットショップひらくならメルカリShops (ショップス)

③ スクエアオンラインチェックアウトで単品ECサイトを作る

スクエアオンラインチェックアウトは、非常にカンタンにECサイトを始めることができます。また決済手数料が3.6%と個人がECサイトを開設する場合でも安価であるため、下記のようなケースに最適です。

◆スクエアオンラインチェックアウトが向いているケース

・すでに常連客が全国にいる
・売る商品は1つだけ
・デザインなどにこだわりがない

つまり、ECサイトはあくまで注文システムであり、顧客はすでに全国にいるというケースにおいては、最も手数料を抑えられるECサイトと言えます

スクエアオンラインチェックアウトは非常にシンプルなシステムであり、商品は1つしか販売できず、ECサイトとしての機能はほとんどありません。むしろ「商品に対してECという販路を設ける」と考えた方が良いでしょう。

しかし、決済手数料が安く操作もカンタンなので、決まった既存顧客に販売するには利益を出しやすいECサイトです。

スクエアオンラインチェックアウトの始め方もカンタンです。

◆スクエアオンラインチェックアウトの始め方

① Squareの無料アカウント作成
② お会計リンクの作成(商品登録、金額設定)
③ 作成したリンクをHPやメルマガ、LINEに貼る
※リンクだけでなくボタンも作成可能

たった、これだけです。つまり、スクエアのアカウントがあれば、カンタンに商品を売るためのリンクを作ることができるのです。

参考:Squareオンラインチェックアウトをはじめる(Square)

まとめ

個人がECサイトを作る場合は、以下の選び方で十分です。

◆あなたに合うECサイトの選び方

① 世界観やブランディングを重視する方は「BASE等の無料プランのECサイト」
② とにかく売れるECサイトをなら集客力のある「メルカリShops」
③ すでに固定客がいるなら手数料の安い「スクエアオンラインチェックアウト」

これらの中から、ご自身に最も合うECサイトの作り方でチャレンジしてみましょう。

今からECサイトを作るかどうか悩んでいる方も、とりあえずアカウントだけ作成してみてはいかがでしょうか?行動することが第一歩となるはずです。

自社ECサイトを構築するなら「futureshop(フューチャーショップ)」が良い理由

もし、新規事業で「自社ECサイト」を構築するならfutureshop(フィーチャーショップ)にすべきでしょう。なぜなら、注文を増やすための多くの仕組みが基本機能として、多数実装されているからです。

◆futureshop(フィーチャーショップ)で注文を増やす機能の例

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