ebisumart zeroは大手企業の新規事業で使うべきASP

ebisumart zero(エビスマートゼロ)を自社のECシステムとして採用すべきかどうか?考えているのではないでしょうか?

ebisumart zeroは、大手事業者が新規事業としてECサイトを構築するシチュエーションにおいては、非常に良いASPシステムです。なぜなら安価に導入しながら、事業が拡大したフェーズでebisumartを中大規模のシステムにカンタンにスケールアップできるからです。

つまり、将来かかる莫大なシステムの引越し費用を格段に抑えながら、導入初期においては手軽なSaaSシステムとして利用できからです。ただし、個人向け・小規模向けのECシステムとは言い難く、その場合は費用感が高くなります。

本日はforUSERS株式会社でコンサルティングを実施している筆者がebisumart zeroについて詳しく解説いたします。

ebisumart zeroの最大の特徴は、将来のECの機能拡張やスケールアップがカンタンであること

ebisumart zeroは、中大規模向けのECシステムのebisumart(エビスマート)の基本機能を受け継ぎながら、手軽にECサイトをオープンできるコンセプトのASP(SaaS型のプラットフォーム)です。それを踏まえて、ebisumart zeroの最大の特徴は、以下の点です。

・ECに必要な機能を標準で実装している
・将来、ebisumartへの移行がカンタン
・将来のシステム連携やカスタマイズが可能

という点です。つまりebisumart zeroは、基本的にASPである、MakeshopやフィーチャーショップのようにECサイトをオープンさせながら、数年後にEC事業を拡大するときに、ebisumartに移行して、ECサイトへのカスタマイズやシステム連携などのフルカスタマイズを実施することができるのです。

つまり、新規にECサイトを作るときは、安価なebisumart zeroを利用し、その後事業を拡大するフェーズで、中大規模のebisumartに乗り換えることができるので、特にの大手の新規事業において非常に向いているECのプラットフォームなのです。下記のような用途に特に向いております。

・新規事業でECサイトを開設したい大手事業者
・ASPかパッケージのECシステム導入悩んでいる事業者
・年商1億円以上のECシステムを検討している方

ebisumart zeroの価格は月額5万円+α

ebisumart zero の費用は下記の通りです。

◆ebisumart zeroの費用感

導入費用:10万円
月額費用:5万円 + 決済手数料等

上記引用先:ebisumart(料金プラン)

つまり、システム利用料は月額おおよそ5~10万円程度かかるイメージですので、決して安くはありません。しかし、ASPと比較すると高いのであり、パッケージと比べると初期費用も月額費用も格段に安くなります。下記にパッケージとの費用相場感を比べてみました。

◆初期費用相場

初期費用相場
パッケージのECサイト 300万円~
ebisumart zero 10万円

保守費用相場

月次費用感
パッケージのECサイト 10万円~
ebisumart zero 5万円~

つまり、ebisumart zeroはASPよりも、パッケージと比べて導入を検討すべきECプラットフォームなのです。

ebisumart zeroの主要機能

ebisumart zeroの代表的機能を抜粋してみました。

・商品管理機能
・顧客管理機能
・マーケティング機能
・フロント機能
・バックオフィス機能

つまりは、ECサイトの基本機能においては十分な機能があるということです。しかし、これらの機能は、ECのプラットフォーム機能であれば、たいていのECサイトに実装されている機能です。そのため、何度も繰り返しますが、ebisumartzeroの最大の差別化ポイントとは以下の点です。

・将来のカスタマイズ
・将来のシステム連携

この点を考慮し、導入を検討してみるべきなのです。細かい機能を知りたい方は、資料請求をしてみてください。おおよその機能概要を把握することができます。

ebisumart zeroの公式ホームページ

ebisumart zeroのライバル

ebisumart zeroのライバルとなるASPは、下記の2社だと筆者は考えます。

・MakeShop
・フィーチャーショップ

価格帯は、ebisumart zeroよりも安くなりますが、この2社もebisumart zeroと同様に将来的にカスタマイズやシステム連携が可能となるからです。

しかし、将来スケールアップした時に、パッケージやスクラッチに匹敵する独自のカスタマイズやシステム連携を視野に入れる場合は、ebisumart zeroがebisumartにバージョンアップできるので最も有力な選択肢となるでしょう。

MakeShopやフィーチャーショップのカスタマイズは、APIを使ったカスタマイズに限定されるので、大規模ECサイトで行うようなデータベースのデータ構造を変えたり、複雑なシステム連携には向いておりません。

中規模向けのECプラットフォームでライバルとなるのはメルカートです。

・メルカート

メルカートは、ECパッケージの最大手ecbeingが作成した、中規模向けのカスタマイズできるクラウドプラットフォームです。ebisumart zeroとの最大の違いは、最初からある程度のカスタマイズやシステム連携が可能という点であり、費用感も初期費用が49万円~となっています。

こちらも、将来大規模ECサイトを構築するときは、中大規模向けのパッケージecbeingに乗り換え可能ですが、こちらは、メルカートがSaaS型に対して、ecbeingはパッケージ型なので、クラウドではなくなる点に留意してください。

ebisumart zeroが向いている企業とは?

ebisumart zeroが向いている企業は、下記ような企業です。

・大手企業の新規事業
・将来、ECのスケールアップを視野にいれる場合

たしかに、他のASPとして比較して値段が高いため、通常のECサイトの機能だけで良いという場合は、ebisumart zeroは向いておりません。しかし、EC事業が拡大した時に、ECサイトの引越しを行わずにスケールアップをする場合には、非常に便利となります。

なぜなら、ECサイトの引越しといのは予算も工数もかかります。特に中大規模向けのECサイトの開発には半年から1年以上かかることもあります。ですから、スケールアップがカンタンというのは、将来非常に大きな価値となるのです。

ebisumart zeroが向いていない企業とは?

ebisumart zeroの導入に向いていないのは、下記のような企業です

・年商が1億円未満のビジネス規模で考えている場合
・個人事業主
・とりあえず、ネット販売ができれば良いという方

このようにビジネス規模が限定される場合は、他のASPを使う方が費用対効果が良く、値段の高めのebisumart zeroを導入するメリットがありません。ebisumart zeroは、「ASPでは物足りないが、パッケージは高い」と考えている方にこそ、検討すべき価値のあるシステムなのです。

まとめ

ebisumart zeroはまだ、発売されたばかりのシステムで情報が少ないと思います。まずはご自身のビジネス規模にあうか、どうかを見定める必要があります。もし、個人の方であれば費用が高すぎるシステムですが、大手事業者の方であれば、将来の規模拡大のためには、良いシステムです。

そういった方は、まずは問い合わせフォームから申し込んでみましょう。