ebisumart zero(エビスマートゼロ)を自社のECシステムとして採用すべきかどうか、検討しているのではないでしょうか。
ebisumart zeroは、大手事業者が新規事業としてECサイトを構築するシチュエーションにおいては、非常に良いASPシステムです。なぜなら安価に導入しながら、事業が拡大したフェーズでebisumartを中大規模のシステムにカンタンにスケールアップできるからです。
つまり、将来かかる莫大なシステムの引越し費用を格段に抑えながら、導入初期においては手軽なSaaSシステムとして利用できからです。ただし、個人向け・小規模向けのECシステムとは言い難く、その場合は費用感が高くなります。
本日は、forUSERS株式会社でコンサルティングを実施している筆者がebisumart zeroについて詳しく解説いたします。
ebisumart zeroの最大の特徴は、将来のECの機能拡張やスケールアップがカンタンであること
ebisumart zeroは、中大規模向けのECシステムのebisumart(エビスマート)の基本機能を受け継ぎながら、手軽にECサイトをオープンできるコンセプトのASP(SaaS型のプラットフォーム)です。それを踏まえて、ebisumart zeroの最大の特徴は、以下の3点です。
◆ebisumart zeroの3つの特徴
特徴② 将来のebisumartへの移行がカンタン
特徴③ 将来のシステム連携やカスタマイズが可能
という点です。つまりebisumart zeroは、基本的にASPであるMakeshopやフィーチャーショップのようにECサイトをオープンさせながら、数年後にEC事業を拡大するときに、ebisumartに移行してECサイトへのカスタマイズやシステム連携などのフルカスタマイズを実施することができるのです。
つまり、新規にECサイトを作るときは、安価なebisumart zeroを利用し、その後事業を拡大するフェーズで、中大規模のebisumartに乗り換えることができるので、特にの大手の新規事業において非常に向いているECのプラットフォームなのです。
◆事業拡大にあわせて上位システム「ebisumart」に移行可能
ebisumart zeroは、下記のような用途に特に向いております。
・ASPかパッケージのECシステム導入悩んでいる事業者
・年商1億円以上のECシステムを検討している方
ebisumart zeroの価格は月額5万円+α
ebisumart zero の費用は下記の通りです。
◆ebisumart zeroの費用感
月額費用:5万円〜 + 決済手数料等 (スタンダードプラン)
引用元:ebisumart(料金プラン)
つまり、システム利用料は月額おおよそ5~10万円程度かかるイメージですので、決して安くはありません。しかし、ASPと比較すると高いのであり、パッケージと比較すると初期費用も月額費用も格段に安くなります。下記にパッケージとの費用相場感を比べてみました。
◆パッケージの初期費用相場
初期費用相場 | |
パッケージのECサイト | 300万円~ |
ebisumart zero | 10万円 |
◆パッケージの保守費用(月次費用)相場
月次費用感 | |
パッケージのECサイト | 10万円~ |
ebisumart zero | 5万円~ |
このように、圧倒的に安価であることがわかります。つまり、ebisumart zeroはASPよりも、パッケージと比べて導入を検討すべきECプラットフォームなのです。
ebisumart zeroの主要機能
ebisumart zeroの代表的機能を抜粋してみました。
◆ebisumart zeroの代表的な機能
・顧客管理機能
・マーケティング機能
・フロント機能
・バックオフィス機能
つまりは、ECサイトの基本機能が十分に備えられているということです。しかし、これらの機能はECのプラットフォーム機能であれば、たいていのECサイトに実装されている機能です。そのため、何度も繰り返しますが、ebisumartzeroの最大の差別化ポイントとは以下の点です。
・将来のシステム連携
この点を考慮し、導入を検討してみるべきなのです。
細かい機能を知りたい方は、資料請求をしてみてください。おおよその機能概要を把握することができます。
ebisumart zeroのライバル
ebisumart zeroのライバルとなるASPは、下記の2社だと筆者は考えます。
・フューチャーショップ
価格帯はebisumart zeroよりも安くなりますが、この2社もebisumart zeroと同様に、将来的なカスタマイズやシステム連携が可能となるため、その点でebisumart zeroと同列に並べることができるでしょう。
しかし、将来スケールアップした時に、パッケージやスクラッチに匹敵する独自のカスタマイズやシステム連携を視野に入れる場合は、ebisumart zeroがebisumartにバージョンアップできるため最も有力な選択肢となるでしょう。
MakeShopやフューチャーショップのカスタマイズは、APIを使ったカスタマイズに限定されるので、大規模ECサイトで行うようなデータベースのデータ構造を変えたり、複雑なシステム連携には向いておりません。
中規模向けのECプラットフォームでライバルとなるのは下記のプラットフームです。
メルカートは、ECパッケージの最大手ecbeingが開発した、中規模向けのカスタマイズできるクラウドプラットフォームです。ebisumart zeroとの最大の違いは、最初からある程度のカスタマイズやシステム連携が可能という点であり、費用感も初期費用が19万円~となっています。
引用元:メルカート(料金イメージ)
こちらも将来大規模ECサイトを構築するときは、中大規模向けのパッケージecbeingに乗り換え可能ですが、メルカートがSaaS型に対して、ecbeingはパッケージ型なので、クラウドではなくなる点に留意してください。
ebisumart zeroが向いている企業とは?
ebisumart zeroの導入に向いている企業は、下記ような企業です。
・将来、ECのスケールアップを視野にいれる場合
たしかに、他のASPとして比較して値段が高いため、通常のECサイトの機能だけで良いという場合はebisumart zeroは向いておりません。しかし、EC事業が拡大した時に、ECサイトの引越しを行わずにスケールアップをする場合には、非常に便利となります。
なぜなら、ECサイトの引越しというのは予算も工数もかかります。特に中大規模向けのECサイトの開発には半年から1年以上かかることもあります。ですから、スケールアップがカンタンというのは、将来非常に大きな価値となるのです。
ebisumart zeroが向いていない企業とは?
逆に、ebisumart zeroの導入に向いていないのは、下記のような企業です
・個人事業主
・とりあえず、ネット販売ができれば良いという方
このように、ビジネス規模が限定される場合は他のASPを使う方が費用対効果が良く、値段の高めのebisumart zeroを導入するメリットがありません。ebisumart zeroは、「ASPでは物足りないが、パッケージは高い」と考えている方にこそ、検討すべき価値のあるシステムなのです。
まとめ
ebisumart zeroの導入にあたって、まずはご自身のビジネス規模にあうか、どうかを見定める必要があります。もし、個人の方であれば費用が高すぎるシステムですが、大手事業者の方であれば、将来の規模拡大のためには良いシステムです。
事業規模の拡大を見据えている事業者の方は、まずは問い合わせフォームから申し込んでみましょう。