ネットショップでアクセス数を増やす方法

個人事業主がネットショップを立ち上げた時に、アクセス数がほとんど集まらないことに苦心しているのではないでしょうか?

ネットショップを作るのはカンタンです。BASEやSTORES、カラーミーショップなどのASPを利用すればすぐに作れます。しかし、アクセス数を集めるのはカンタンではありません。しかも、ネットショップは原価を考えると広告費を使えないことが多く、広告でアクセス数を集めることも現実的ではありません

そこで、本日はインターネットマーケティングのプロの筆者が、下記の、誰でも実施できる「ネットショップで“なるべく無料で”アクセス数を集める方法」を5つ紹介いたします。

① カートシステムに付属するブログ機能(ニュース機能)で、商品の体験談記事を書く
② ブロガーやインフルエンサー等に商品の紹介を依頼する
③ 商品レビューを集める
④ SNSで商品を購入する人の潜在ニーズに役立つ情報を発信する
⑤ ブログサイトを購入する(予算が30万円程度必要)

これらの方法は、爆発的にアクセス数を集められる方法ではありませんが、例えばこれらの施策を全て実行することで、月間数千ページビューのサイトにはなるので、ぜひ積極的に取り組んでみてください。

それでは、本日は、forUSERS株式会社でマーケティングを担当している筆者が、無料でアクセス数を集める5つの方法を解説します。

ネットショップに“なるべく無料”でアクセス数を集める5つの方法

それでは、5つの方法をなるべく再現性の高いものからひとつずつ解説します。

方法① カートシステムに付属するブログ機能(ニュース機能)で、商品の体験談記事を書く
方法② ブロガーやインフルエンサー等に商品の紹介を依頼する
方法③ 商品レビューを集める
方法④ SNSで商品を購入する人の潜在ニーズに役立つ情報を発信する
方法⑤ ブログサイトを購入する(予算が30万円程度必要)

方法① カートシステムに付属するブログ機能(ニュース機能)で、商品の体験談記事を書く

ネットショップのカートシステムには「ブログ機能」あるいは「ニュース投稿機能」があるはずなので、それを利用して商品の体験談記事を書きます。SEOキーワードとしては、以下のようなキーワードになります。

◆SEOキーワード

「○○ 体験」
「○○ 感想」
「○○ 使ってみた」

※○○には商品名が入ります。例えば「iPhone15 使ってみた」というSEOキーワードです。

しかし、商品を宣伝するような記事は、ネットショップの商品ページと変わらないためSEOで上位にはなりづらいので、自社の商品であってもデメリットもしっかり書くようにしてみましょう。つまりセールスの要素を捨ててみてください。記事を読む人にも、その記事が「本当に体験したものか、そうではないのか」ということは伝わります。

例えば、USB扇風機が商品でしたら、通常の商品ページでは解説していないような、「バッグの中のおさまり具合」であったり、あるいはボタンの押し心地、ボタンの反応速度など、細かい情報ほど価値があります。可能であれば、動画撮影して、扇風機の音などを伝えることができれば、購入を検討しているユーザーには大きな価値があります

そして、写真を多用し、実際に商品を使った感想を掲載しましょう。文字数の目安は3,000文字以上を目指してください。以下に、筆者が書いた商品レビュー記事のリンクを貼っておきます。ネットショップのためではなく、アフィリエイト記事となっていますが、「タイムズペイ 評判」でSEO4位(2023年7月時点)なので、必ずあなたの参考になるはずです。

◆商品紹介記事のサンプル記事

筆者が書いた決済端末の紹介記事:ITが苦手な方に最高の決済サービスの「タイムズペイ」の評判と考察

方法② ブロガーやインフルエンサー等に商品の紹介を依頼する

例えば、USB扇風機を扱うネットショップであれば、家電を紹介するユーチューバーやインフルエンサー、ブロガーにメールを送付して、「弊社の商品を紹介していただけませんか?」という内容の依頼メールを送りましょう。

筆者自身もシュノーケリングに関するブロガーであり、以下の東京シュノーケリングブログというサイトを運営しております。

◆東京シュノーケリングブログ

東京シュノーケリングブログ

参考:東京シュノーケリングブログ

夏にはアクセス数が10万ページビューを超える、この分野においてはアクセス数が多いブログです。そのため筆者のもとには様々な依頼メールが届くことがあります。以下に、ネットショップから届いた実際の商品紹介依頼メールを紹介します。(会社名や名前、商品名は伏せています)

◆ネットショップからの商品紹介依頼メール(実際のものを紹介)

初めまして、○○会社の○○と申します。
突然ご連絡いたしまして、ご迷惑をおかけしてしまい、失礼いたします。
このブログを拝見いたしましたので、ご連絡させて頂きました。

いよいよ夏になりますが、白い砂浜のビーチで舞い上がったり、澄んだ海でダイビングを楽しむんじゃないですか。

○○商品はアマゾンに初登場しました。
つきましては、○○商品のPR動画の制作をお願いできないかと思い、ご連絡させていただきました。

商品特徴:
1.180°のパノラマ視野&UV対策
2.楽に鼻から呼吸し水中で快適に過ごす
3.防曇設計で水中がクリアに見える
4.スポーツカメラ取付可能
5.装着感が良くて長時間装着しても快適

より詳しい商品情報は下記アマゾンのリンクでご参考ください。
xxxxxxxx

おそらく、テンプレート的な依頼メールであり、私を含め多くの方に依頼していると思われるのですが、返信をしたところ、シュノーケリングマスク(商品)を送ってもらえました。そして、それに対して作った商品紹介の記事が、下記の記事です。

紹介記事:フルフェイス型のシュノーケルマスクを海で使ったレビュー記事

この依頼を受けたのは5年前で、今では紹介元のAmazonのリンクは削除しておりますが、この記事を作成するにあたり、お金は1円ももらっていませんし、その会社へのAmaoznのリンクは3年以上貼っておりました。しかも、この記事は以下のキーワードでSEO5位(2023年7月時点)です。

◆「フルフェイスマスク レビュー」でSEO5位

フルフェイスマスクレビュー検索結果

この会社は、3年間は無料でアクセス数を増やすことに成功したのだと思います。しかも、単にアクセス数を増やすだけでなく、「フルフェイスマスク レビュー」という購入に近しいキーワードでSEO上位なので、ネットショップ事業者には、これ以上嬉しいリンクはないはずです。

このように、インフルエンサーに商品を無料でプレゼントし、その体験談を書いてもらうことはアクセス数増加につながるのです。ただし、インフルエンサーがあまりに有名な方であれば有償となりますし、またインフルエンサーなので意図しない使い方をしてしまう方もいるので、その方の過去の動画や記事を見て、人柄を把握した上で、依頼すると良いでしょう。

私も記事を書いたあと、この会社から以下のような感謝のメールをいただきました。

◆ネットショップ会社から感謝のメール

井幡様:
ご返信いただき誠にありがとうございます。

ブログを書いていただき、心から感謝しております。先ほどすでにすばらしいブログを拝見させていただきました。商品のいい所、よくない所を含めて、率直な意見をブログに書き込んでいただき誠にありがとうございます。井幡様のご意見をすでに担当部門にお伝えしましたので、今後ともより良い商品を提供できるように、励んで参ります。

販売ページのアクセルにつながりますので、ブログの商品リンクはそのままにしていただければ幸いでございます。改めて、井幡様に弊社の商品についてブログを書いていただき、感謝の気持ちでいっぱいでございます。おかげさまで助かりました。

何卒よろしくお願い申し上げます。

このように、記事を書いて感謝のメールをいただくと嬉しい気持ちになります。このネットショップとは、これっきりとなってしまいましが、もし他の商品も依頼があれば書いたと思います。つまり、記事を紹介してもらって終わりではなく、つながりを続けることができれば、もっと良い結果がえられるはずでしょう。

そこまでできれば、ネットショップのアクセス数もかなり高まるのではないかと思います。

このように、インフルエンサーなどに自社商品をレビューしてもらう場合、筆者は自身のメディア(ブログ)でしたが、多くの場合はInstagramやYouTubeなどのSNSによる紹介が主流です。

このように、無償で商品を提供してSNSで紹介してもらう施策を「ギフティング」と呼びますが、ギフティングについて下記記事で詳しく解説されていますので、ぜひ本記事と併せて参考にしてみてください。

参考記事:ギフティングは商品をインフルエンサーに提供し紹介してもらうこと(Commerce Marketing Blog)

方法③ 商品レビューを集める

自社の商品のレビューを集めることで、以下のようなSEOキーワードでSEO上位となる可能性があるので、アクセス数が増えます。

◆SEOキーワード

「○○ レビュー」
「○○ 口コミ」
「○○ 評判」

※○○は商品名

このレビューを集めるには、商品購入者には自動的にメールで「商品レビュー」を依頼するメールを送るようにしましょう。

ただ、この方法について注意しなければいけないのが、2023年10月から施工される法律で「ステマ規制」が適用されます。これまでは、レビューを集める手法として、レビューのお礼にクーポンなどの特典を配ることが主流でしたが、2023年10月以降は、レビューを特典で書いてもらうことは、場合によっては違法となる可能性があります。

そのためレビュー依頼メールでは、クーポンやポイントをつけて募集するのではなく「単に依頼する」という形が推奨されます。しかし、それだけではなかなか口コミは集まらないので、以下のようなメッセージを加えてみてはいかがでしょうか?

◆レビュー依頼文の例

この度は、弊社の商品をご購入いただきありがとうございます。

弊社のネットショップは日々プロモーション活動に力を入れておりますが、Amaoznさんや楽天市場さんと違い、アクセス数が少ない小さいネットショップです。そのため皆さまからの商品のレビューは、マーケティングの大きな力となります。

もちろん商品レビューに関しては、率直なご意見を書いていただければ良いので、もしお時間があれば、少しだけでも良いので商品の感想を書いていただければと思います。また、レビューを見て商品を検討する方のためにも、2~3行以上で書いていただけると助かります。厚かましい依頼になりますが、どうぞよろしくお願いいたします。

このように人間味を出して、切実に依頼する方がユーザーの心に響くはずです。あるいは、どうしても特典をつけたいのであれば、必ず「高評価・低評価に拘らず、率直なご意見をお寄せください」という中立性の念押しをするようにしましょう。

ネットショップ担当者であれば、以下のステマの法令について下記の記事を一読して、法令順守を心掛けましょう

【2023年10月施行】ステマ規制とは?導入された背景・告示や運用基準の内容を分かりやすく解説!

ステマにならないようにレビューを集めることができれば、自然とアクセス数が増えるはずです。まずはレビューを集める工夫を重ねてみてください。

なお、ネットショップへのレビューの集め方については下記記事でも詳しく解説しているので、ぜひご覧ください。

参考記事:ECサイトの「レビューを圧倒的に増やす」7つのレビュー対策

方法④ SNSで商品を購入する人の潜在ニーズに役立つ情報を発信する

ネットショップのスタッフアカウントのSNSを立ち上げているネットショップは多いと思います。そのアカウントで構いませんので、自社の商品の潜在ニーズを満たすお役立ち投稿を続けてみましょう。例えば、あなたの会社がUSB扇風機を専門で扱うネットショップであれば、潜在ニーズとは「涼しくなりたい」あるいは「夏を快適に過ごしたい」といった願望のはずです。

◆USB扇風機を購入する方の潜在ニーズ

「涼しくなりたい」
「夏を快適に過ごしたい」

そこで、SNSアカウントでは、自社の商品宣伝投稿ばかりではなく「夏を快適に過ごすためのお役立ち情報」を投稿してみてください。例えば以下のような投稿です。

◆お役立ちSNS投稿の例

・夏に屋外での体温を下げる工夫
・寝苦しい夜を快適に過ごす工夫
・誰でも持っているちょっとしたアイテムで涼しくなる工夫

このような投稿をひたすら続けることで、それに関心のあるユーザーがフォローしてくれるようになります。そして、お役立ち情報の間に「宣伝投稿」も織り交ぜることで、アクセス数を増やすことにつながるはずです。なにより、SNSでフォロワーを増やすことができれば、無料でアクセス数を増やすことができるので、非常におススメです。

方法⑤ ブログサイトを購入する(予算が30万円程度必要)

実は、アクセス数がすでにあるブログを、以下のような売買サイトから購入することができます。

ラッコM&A

参考:サイト売買のラッコM&A | 2022年成約数No.1+売却手数料無料

しかし気を付けないといけないのが、アクセス数がほとんどないサイトも多数販売されているので、目安的にはアクセス数が3万ページビュー以上のブログに限定しておきましょう。また、アクセス数が多いと100万円以上するケースが多数あります。そこで予算は30万円程度に限定して、そこでアクセス数が多いサイトを探してみましょう。

さらに、もうひとつ気を付ける点は、自社ネットショップとの相性です。アクセス数が多くて安いサイトでも「芸能人のトレンドブログ」になってしまっては、アクセス数が集まっても自社のネットショップへの集客につながりません。

できれば自社商品と同じカテゴリーの「愛好家ブログ」などが最も良いでしょう。例えば、釣り具のネットショップであれば、釣りのブログを購入することができれば、大きなシナジー効果が期待できます。

そして、サイトを購入したら宣伝用のバナーを貼ったり、あるいは運営元を公開して「弊社は釣り具のネットショップをやっており、本日紹介したバス釣り用のルアーも多数取り揃えています」という紹介文を足してみましょう。

もし、自社商品と相性の良いブログを購入することができたら、大きな集客効果があるはずです。ただし、そのようなブログはめったに市場に出てこないので、継続的に探す姿勢が大切です。費用はかかりますが、一度購入すれば継続的なアクセス数が期待できるのも魅力です。

注意点は、ブログを購入して宣伝文を入れただけで放置すると、アクセス数は必ず下がります。なぜならGoogleは新しい情報に価値をおいており、更新されない記事やブログの評価を下げるからです。そのためブログを購入したら、定期的に記事を更新することが大事です。

まとめ

本日は、ネットショップでアクセス数を増やすための施策を5つ紹介しました。①~④に関しては無料であるため労力が必要となりますが、どの施策にしろ「熱」を入れて施策に取り組まなければ成功には至りません

これらの施策で継続的にアクセス数が得られるようになれば、ネットショップの売上も必ず増えるはずですので、頑張って取り組んでみてください。

自社ネットショップを構築するなら「futureshop(フューチャーショップ)」が良い理由

もし、新規事業で「ネットショップ」を構築するならfutureshop(フィーチャーショップ)にすべきでしょう。なぜなら、注文を増やすための多くの仕組みが基本機能として、多数実装されているからです。

◆futureshop(フィーチャーショップ)で注文を増やす機能の例

・カートインから決済までたった3ステップ!
・会員ログイン状態保持機能が延長可能!
・自由度の高い画面レイアウト!
・注文履歴から、思わず再注文したくなる画面デザイン

カートシステムの導入を考えているなら、間違いなく筆者はfuturshopをおススメします。私だけでなく、EC関係者からも最も評判の良いカートシステムであり、売上を増やすための細かい機能が数多く実装されており、EC業界で花形のアパレル業界で、多く利用されているネットショップのプラットフォームでもあります。ファッションから雑貨はもちろん、小売業のネットショップ全般にfutureshopは最適です。

futurshop(フィーチャーショップ)は、以下の公式ホームページから資料をダウンロードことができるので、ネットショップの構築を検討する方は、まずは資料を取り寄せてみましょう。