アパレル事業者の方が自社ECサイトを作る場合、どのような手順を踏めば良いのか悩んでいるのではないでしょうか?
実は小規模事業者であっても、自社ECサイトを作るのは非常にカンタンであり、機能が限定的なECサイトで良いなら、BASEやSTORES、カラーミーショップなどの初期費用、固定費無料のECシステムを利用すれば、すぐにECサイトを開設することができます。各社とも機能にほとんど差はありませんが、自社ECサイトを無料で作るのであれば、集客力のあるBASEをおススメします。
少し費用をかけて、中長期的にも利用できる本格的なECサイトを作りたないのなら、futureshop(フューチャーショップ)は最もアパレル事業者に向いているASPサービスと言えるでしょう。なぜなら、futureshopはアパレルECの実績が豊富であり、筆者の知り合いのECコンサルたちもおススメするASPサービスだからです。
本日は、アパレル事業者が自社ECサイトを立ち上げる方法について、forUSERS株式会社でコンサルをしている筆者が詳しく解説いたします。
小規模事業者のアパレル向けECで無料ECシステムを利用する場合は、集客力のある「BASE」がおススメ
小規模事業者が、これからアパレル向けのECサイトを作るのなら、まず無料のシステムが前提となるでしょう。その場合、代表的な以下の3つの無料ECシステムがあります。
◆代表的な無料のECシステム
① BASE
② STORES
③ カラーミーショップ
機能面では、基本的に大きな差はありませんが、ここで注意しておくべきは決済手数料でしょう。これらの無料のECシステムは、ECサイトを運営する上で完全に無料というわけではありません。ユーザーが商品を購入するたびに、決済手数料をプラットフォームに支払う必要があります。下記に決済手数料の比較表を作りましたのでご覧ください。
◆無料ECプラットフォームの決済手数料比較表(いずれも無料プランのみを記載)
ECシステム | 決済手数料 |
BASE | スタンダードプラン:3.6%+40円(+サービス利用料3%) |
STORES | フリープラン:5% |
カラーミー | フリープラン:6.6%+33円 |
決済手数料には各社条件があり、多くのEC事業者ではSTORESが安くなるケースが多そうです。
これらのECシステムは、さほど使い勝手や機能に差があるわけではないので、どのように選別すべきかですが、各社「モールとの連携!」「SEO機能完備」と訴求していますが、WEBマーケティングのプロである筆者から見ても、集客において突出した機能があるわけではありません。
ただし、BASEに関してはショッピングアプリ「Pay ID(ペイアイディー)」への商品掲載が可能な点は、小規模事業者にとっては有利です。
ショッピングアプリ「Pay ID」は、モールのような買い物アプリであり、国内で1,300万人のダウンロードユーザーがいます。今からアパレルECを立ち上げる方は集客が大変ですので、非常にありがたいサービスです。
◆Pay ID
筆者の後輩の女性もBASEでアパレルECを運営しており、副業で月商7万円を得ていますが、その半分程度がPay IDからの流入であると聞いたことがあり、ある程度の流入を見込めます。
ただし、ただPay IDに掲載するだけでなく、Pay IDで販売実績を作っていかないと露出が増えないので、売れ筋商品を企画したり掲載写真を工夫するなどして、新規ユーザーの目を惹くような工夫が必要となります。
そして、アパレルECとして気になるのはデザイン面ですが、各社ともシンプルでアパレル向けのテンプレートも多数用意しているので、自社の世界観に近いデザインを選ぶと良いでしょう。
◆BASEのアパレルEC事業者の事例
◆STORESのアパレルEC事業者の事例
◆カラーミーのアパレルEC事業者の事例
初期費用をかけるなら「futureshop(フューチャーショップ)」を利用しよう
ECサービスを行っているASPサービスは多数あります。有名どころだと、MakeShop、ショップサーブ、Shopfyなど多数あります。しかし、それでもアパレル事業者が使うなら筆者はfutureshopをおススメします。なぜなら、アパレル事業者の事例が最も豊富であり、中規模事業者の多くがfutureshopを使っているからです。
具体的に機能比較をすれば、MakeShopやショップサーブ、Shopfyがfutureshopに見劣りすることはありません。しかし、アパレル事業者の間ではfutureshopの評判がすこぶる良いのです。
futureshopなどの有料ASPサービスは初期費用も月額費用も数万円~、月額費用も数千円〜数万円かかりますが、ECサイト運営を中長期的に見据えるなら、無料ではなく有料ASPを使うべきです。
◆futureshopの費用感
プラン | 初期費用 | 月額費用 | 決済手数料 |
小規模・中規模ショップ | 22,000円 | 29,000円〜 | ・クレジットカード決済:Visa/Mastercard3.2% JCB/AMEX/Dinners3.5%(+3円) ・PayPay:3.5%+3円 ・au PAY:4.0%+3円 ・d払い:6.0%+3円 ・キャリア決済:ドコモ6.0% au5.0% ソフトバンク5.0%(+3円) ・WEBコンビニ決済:1.5%+90円 |
大規模ショップ | 752,000円 | 158,000円〜 | |
サブスク(定期)利用 | 25,500円 | 37,000円〜 |
※各決済方法は利用時に別途月額費用がかかります。詳しくはfutureshop公式サイトにてご確認ください。
筆者はfutureshopをおススメすると述べましたが、MakeShopにも利点はあります。もし、自社のアパレルECサイトが成長し、1日の注文数が100件を超えるようになった場合、受発注や在庫確認のヒューマンエラーが発生します。そこまでの規模感になった場合、さらにECサイトを成長させるとなると、下記のような機能が必要となります。
・在庫情報連携
・出荷情報連携
そうすると、より高性能である「パッケージ」のECサイトを検討しないといけないのですが、MakeShopの場合は、APIを使った限定的なシステム連携が可能になり、在庫管理システムとの連携やWMSとの連携が可能な場合があるのです。つまり、中長期的にECサイトを大きくしたいという方は、MakeShopも検討すべきでしょう。
アパレル自社ECサイトにおいて重要な3つのポイント
それでは、これからアパレルECを作る方のために、重要な3つのポイントを解説します。
ポイント① 商品の写真
アパレルECサイトにおいては、とにかく写真のクオリティーが非常に重要となります。最近のiPhone搭載カメラでも写真のクオリティが非常に高いですが、できればソニーのα(アルファ)シリーズのような一眼レフカメラで撮るべきです。また、スタイリングによる他の服との組み合わせの写真も非常に重要です。
そもそもECサイトとアパレルは相性が良いとは言えません。なぜなら服のサイズや試着がECサイトではできないからです。そのため多くのユーザーが関心を持ち、そして購入してもらうためには、いろいろな服と組み合わせた写真を掲載することで、商品単体以上の魅力を伝えることが大切なのです。
ECサイトに掲載する写真は下記のような組み合わせで、最低でも1アイテムに10以上の写真を掲載しましょう。
◆アパレルECサイトに掲載する写真のバリエーション
・商品全体の写真
・素材感のわかるディテールの写真
・ロゴの写真
・スタイリング写真
・バリエーション(サイズ・カラー)の写真
このような内容の写真を厳選して載せていくようにします。実例として下記をご参考ください。
◆メンズアパレルECサイトの商品ページ
商品の写真の見せ方ひとつで購入率が大幅に変わりますので、商品撮影は絶対に手が抜けません。
ポイント② Instagramによる集客
SNSは多数ありますが、アパレル業界で活用すべきSNSは、まずはInstagramになります。特に10代~20代はInstagramを日常的に使っており、Instagramで情報収集をしているのです。アパレル事業者は、まずはInstagramアカウントを作って、友人や知人にフォローしてもらうことから始めて、店舗の常連客などにもフォローしてもらうようにしてください。
また、Instagramでは、下記のようにインスタライブによりライブコマースを実施することもできますし、Instagramで直接商品を売ることもできます。
◆Instagramのライブ配信とショップページ
Instagramでフォロワーを増やすのはかなり大変です。もし、その時間を短縮したいのであれば、Instagramのアカウントが販売されているので、フォロワーが数千人のアカウントを数十万円で購入することもできます。
ただ、SNSのアカウントは、フォロワーからしっかり反応がもらえているものでなければ意味がありませんし、急にInstagramの運営が変わるとフォロワー離脱の原因となるので、自社の世界観にあったInstagramアカウントを見極めましょう。
Instagramにフォロワーの増やし方については、下記の記事で徹底的に筆者がまとめていますので、下記の記事もあわせて読むことをおススメします。
ポイント③ 世界観に共感するファンの獲得
ECサイトの売上を安定させるのは、リピーターです。つまり自社アパレルサイトのファンを作るべきです。そのためには、自分達の世界観を定義して、それにそった商品企画、デザイン、ECサイトが必要となってきます。特にアパレル業界は競合が非常に多いので、独自の世界観あるいはコンセプトというのが非常に重要なのです。
◆「海」をコンセプトにしたブランドのECサイトとinstagram
参考:Seagreen(シーグリーン)|公式ブランドサイト(@seagreen_official)
そしてファンができたら、そういったファン向けにイベントを開いたり、特別価格を用意したりしてファンを盛り上げる企画を実施していくべきでしょう。先ほど、Instagramを販促のための紹介しましたが、自分達の世界観を広げていくためにもSNSは非常に重要です。
アパレル事業者は国内に7,886社※あり、その中で差別化していくには世界観の打ち出しが絶対に必要となるのです。世界観を打ち出すときは「自分達は何者なのか?」「何を実現したいのか?」といったブランドコンセプトが重要です。
まとめ
アパレル事業は、本来は試着ができないECサイトと最も相性の悪い分野でしたが、業界の努力によりバーチャル試着技術が普及するなど、EC業界の中でも「花形」の分類のEC事業と言えます。
独自の世界観を打ち出し、その世界観が好きな固定ファンを作ることができれば、それは一つの成功です。そのためには、ユーザー一人ひとりと向き合って、EC事業を運営していく必要があります。
それを実現するために、まずはプラットフォーム選びです。初期費用や固定費を無料で行くのであれば、集客力のあるBASE、固定費を支払うのであれあばfutureshopを筆者はおススメします。
自社ECサイトを構築するなら「futureshop(フューチャーショップ)」が良い理由
もし、新規事業で「自社ECサイト」を構築するならfutureshop(フィーチャーショップ)にすべきでしょう。なぜなら、注文を増やすための多くの仕組みが基本機能として、多数実装されているからです。
◆futureshop(フィーチャーショップ)で注文を増やす機能の例
・カートインから決済までたった3ステップ!
・会員ログイン状態保持機能が延長可能!
・自由度の高い画面レイアウト!
・注文履歴から、思わず再注文したくなる画面デザイン
カートシステムの導入を考えているなら、間違いなく筆者はfuturshopをおススメします。私だけでなく、EC関係者からも最も評判の良いカートシステムであり、売上を増やすための細かい機能が数多く実装されており、EC業界で花形のアパレル業界で、多く利用されているECプラットフォームでもあります。ファッションから雑貨はもちろん、小売業のネットショップ全般にfutureshopは最適です。
futurshop(フィーチャーショップ)は、以下の公式ホームページから資料をダウンロードことができるので、ECサイトの構築を検討する方は、まずは資料を取り寄せてみましょう。