複数のショップを運営していると、受発注や在庫管理が煩雑になり、「どこで何が売れたのか」「在庫は正確なのか」と不安になることはありませんか。手作業や複数システムの併用に限界を感じている方もいるかもしれません。
今回は、複数ショップを運営するEC事業者で、すでに受発注管理や在庫管理に専用システムを使っている方やこれから導入しようと考えている方に向けて受注管理システム「ロジレス」の特徴やメリットについて、以下の6点を解説します。
- ロジレスはOMSとWMSが一体となったシステム
- ロジレスを利用する9つのメリット
- ロジレスの料金の概要3点
- ロジレスは楽天やShopifyとの連携も可能
- EC事業者がロジレスを実際に使って感じた5つのメリット
- EC事業者がロジレスを実際に使って感じた3つの不満点
またEC事業者として勤務する筆者が、実際にロジレスを使って分かった利点や不満点についても紹介します。どんなシステムなのか気になっている方は、ぜひ参考にしてください。
ロジレスはOMSとWMSが一体となったシステム
ロジレスは、受注管理システム(OMS)と倉庫管理システム(WMS)が一体となったシステムです。ここでは、ロジレスの特徴について以下の3点を解説します。
◆ロジレスの概要
以下で順に詳しく見ていきましょう。
ロジレスは年間4,000万件以上のサポートを行う人気のシステム
ロジレスは、株式会社ロジレスが開発するOMSとWMS一体型のシステムです。EC事業者が注文の受発注から在庫の入出庫までを一気通貫で処理するのに便利です。
2017年創業と比較的新しい企業ながら、導入社数は1,600社以上、年間4,000万件以上の出荷サポートを行う人気のシステムとなっています。「Shopify Partner of the Year」を受賞するなどShopifyをはじめとする多くのモール・カートシステムとの親和性が高く、自社でのカスタマイズ性の高さも利点です。
OMSとWMSの違い
ロジレスはOMSとWMS一体型のシステムですが、その違いは以下の通りです。主な違いは管理する情報の範囲が異なります。
◆OMSとWMSの違い
| システム | 概要 |
| 受注管理システム(OMS) | ユーザーからの受注や入金を管理するシステム。
受注完了後、倉庫側に出荷の指示を行う。 |
| 倉庫管理システム(WMS) | 倉庫の在庫情報を管理するシステム。
商品の入出荷や、注文の発送処理などを行う。 |
ロジレスではOMSとWMSを一つのシステム内で使用することが可能です。内部で情報が繋がっているので、注文に対して在庫を引き当てたり、出荷した送り状番号を紐づけたりといったことが一気通貫で行えるため作業がスムーズになります。
ロジレスの基本的な機能
ロジレスでは、主に以下のような機能が利用できます。
◆ロジレスの機能
- 受注管理
- 在庫管理
- 在庫連携
- 送り状発行システム
- メール送信
- マクロ機能
- POS連携
- 決済サービス連携
- ロジレス便
受発注から商品の在庫管理、入出庫に関わることはひと通りできるイメージです。また、ロジレス便と呼ばれる、飛行機の空きスペースを利用した空輸便とDXを組み合わせた新たなビジネスモデルも活用可能です。
翌日配送エリア拡大などにも繋げられるなど、他ではない機能も搭載されています。
ロジレスの使い方
ロジレスの利用を検討している方は、まずは公式ホームページから問い合わせましょう。自社の要望を細かくヒアリングしてくれるので、やりたいことができるかを確認してください。
ロジレスを利用するまでの流れは以下の通りです。
◆ロジレスを使うまでの流れ
| フロー | 回数・期間 |
| ヒアリング | 1~2回 |
| テストアカウントの発行 | – |
| 導入サポート | 最大2ヶ月 |
| 本契約・運用開始 | – |
料金が発生するのは本契約以降なので、最大2ヶ月使用して運用を試せます。また、ヒアリングについては上限は設けられていないので、気になる点は何度質問しても問題ありません。
自社運用で気になる点を潰したうえで本運用できるのが大きなメリットとなっています。
ロジレスを利用する9つのメリット
ロジレスを利用するメリットには、以下の9点があります。
◆ロジレスのメリット
受注管理システムや倉庫管理システムの導入を検討しているEC事業者の方はぜひ参考にしてください。
メリット1.受注から出荷の自動化による時間短縮
ロジレスではAPI連携を活用し、モールやカートシステム、決済サービスなどとの自動連携を売りの一つとしています。自社調べでは2025年時点で90%以上の自動化率を達成しており、大幅な作業時間短縮を実現可能です。
各モールやカートシステムなどからCSVファイルで受注情報をダウンロードし、それを取り込むといった工程が発生している事業者の方はぜひ利用を検討してください。自社開発のシステムにも対応しているので、一気に作業を自動化できる可能性があります。
メリット2.受発注管理と在庫管理を一元管理可能
OMSとWMS一体型のシステムであるため、受発注管理と在庫管理を一元的に行うことが可能です。倉庫管理システムを別で運用している場合は、受注管理システムから連携させたりファイルのダウンロード・アップロードといった手順を踏む手間がかかります。
そうした手作業はミスのリスクも孕みますが、ロジレスなら在庫情報と受注情報が一つのシステム内で完結するため、連携漏れなどが発生するリスクを大きく軽減できます。
また、あえて倉庫管理システムを別で使用したいといった場合にも対応可能です。
メリット3.自社で自動処理のカスタマイズが可能
ロジレスの目玉機能として、「マクロ」や「商品エイリアス」といった自社開発機能が備えられています。開発というとハードルが高そうに聞こえますが、これは受注時のルールを設定することができる機能です。
たとえば、特定のショップの注文にだけおまけやチラシをつけたり、自社サイトの注文データを他のモールと同様の形式の注文に変換したりといったことが可能です。これにより、モールごとの売り方の変化や仕様の違いにも柔軟に対応できます。
出力CSVのフォーマットの自由度も高いので、必要なデータを必要な形式で出力できる利点があります。
メリット4.初期費用が無料かつ開発費用がかからない
ロジレスは初期開発の費用がかからないため、導入費用を大きく削減できます。月額料金も基本料金22,000円~と件数に応じた従量課金のみで利用できるので、システム費用を抑えたい事業者にもおすすめです。
POS連携や倉庫追加には料金がかかりますが、個別のカスタマイズなどはほぼ無いため、分かりやすい料金体系で利用できるのがメリットとなっています。
メリット5.在庫ずれの解消
ロジレスはWMSとOMSが一体化していることにより、在庫連携のタイムラグなどが発生しません。OMS側の処理で引き当てた商品は、WMS側でも即時に引き当て在庫変動するため、データのずれが発生しにくいのが魅力です。
他の倉庫管理システムをまたいで使用すると、どうしても在庫ずれが発生しやすくなるため、一元管理できるのはロジレスの大きな利点となっています。
メリット6.直感的に分かりやすい画面
ロジレスの画面は直感的に分かりやすい操作画面になっており、受注管理における煩雑さがかなり軽減されています。どこに何のボタンがあるのかが分かりやすく、設定画面なども「何に使うの?」といったものがほとんどありません。
機能が比較的シンプルなので、膨大で用途の少ない機能が搭載された他社システムに比べて使いやすいのが魅力です。ヘルプへのアクセスも一画面内で行え、チャットで問い合わせ可能。分からない部分をすぐに解決できて、複数スタッフでも利用しやすい環境です。
メリット7.入出荷の状況をリアルタイムで確認可能
ロジレスは在庫情報を各モールやカート、倉庫側とリアルタイムで連携できるので、タイムラグによる在庫切れを起こす可能性が低いのが特徴です。複数の倉庫間での在庫連携もできるため、倉庫間で在庫のバッティングを起こして欠品が発生するといったこともありません。
高度な在庫管理にも対応しており、賞味期限や温度帯ごとの在庫管理も可能です。EC事業者側の受注管理だけでなく、商品を扱う倉庫側の管理システムとしても優秀です。
メリット8.マーケティングやサービスの質の向上
ロジレスを活用することで、サービスの質の向上につながることがあります。たとえば、特定注文にだけおまけ商品をつけたり、メールを送信したりするのはマーケティング活動に活用可能です。
また、作業の自動化によって人的ミスを削減でき、結果的には顧客満足度の向上にもつながるでしょう。さらに、ロジレス便を活用した翌日配送エリアの拡大は、注文者に対していち早く商品を届けることにもつながります。
このように、ロジレスを使って業務の精度や効率を挙げることが、事業者の売上拡大の遠因となるのです。
メリット9.ロジレス側から倉庫事業者を紹介してもらえる
ロジレスは、倉庫事業者の紹介サービスも行っています。全国200社以上の倉庫から、EC事業者のニーズに合った倉庫業者を無料で紹介してもらえます。
立地や温度管理の可否など、なかなか良い倉庫が見つからず困っているという方は、一度相談してみるとよいでしょう。倉庫業者とのマッチングを行ってくれるのは、倉庫管理システムも搭載したロジレスならではのサービスです。
ロジレスの料金の概要3点
ロジレスの料金について、以下の3点を解説します。
◆料金について
料金は完全見積もりとなる受注管理システムも多い中、ロジレスの料金体系は比較的シンプルなので押さえておきましょう。導入費用がかからないのも大きな利点です。
1.基本料金+従量課金で料金が決定
ロジレスでは月の上限件数まで追加料金がかからない基本料金と、基本料金の範囲を超えた件数を出荷する場合にかかる従量課金の二つの料金が必要です。
まず基本料金は以下の通りです。
◆基本料金
| プラン | 月額料金(税抜) | 上限件数 |
| ライトプラン | 20,000円 | 300件 |
| スタンダードプラン | 25,000円 | 500件 |
それぞれの上限件数を超えた場合、数に応じて以下の料金がかかります。
◆従量料金
| 件数 | 従量料金※1件当 |
| 〜5,000件 | 25円 |
| 5,001〜10,000件 | 12円 |
| 10,001〜15,000件 | 7円 |
| 15,001〜20,000件 | 5円 |
| 20,001件〜 | 2円 |
たとえばスタンダードプランで月間5,500件の出荷があった場合、以下のような計算になります。
◆月間5,500件の出荷があった場合の料金
- 基本料金:20,000円
- 従量料金(501~5000件分):112,500円
- 従量料金(5,001~5500件分):6,000円
- 合計:20,000+112,500+6,000=138,500円+税
このように、件数が増えると一件当たりの単価が下がっていきます。まずはライトプランかスタンダードプランを選択する必要があるので、自社の月の出荷量に応じて決めましょう。また、スタンダードプランから電話サポートがつきます。
2.WMSの追加料金はかからない
ロジレスの基本料金にはOMSとWMSの利用料が含まれています。そのため、WMSを利用する場合でも追加料金はかかりません。また、WMSのみを別のシステムで運用したい場合にも対応可能です。自社の体制や既存システムに合わせて、柔軟に運用方法を選べる点も特徴のひとつです。
3.オプション料金は別途見積もり
なお、上記以外にもオプション料金がかかるケースがあります。たとえば、以下のような場合です
◆オプション料金がかかるもの
- 出荷可能倉庫の追加
- POS連携
- バーコードリーダーなど庫内デバイス利用
出荷倉庫の数が多い場合などは、一度見積もりを取るようにしてください。
ロジレスは楽天やShopifyとの連携も可能
ロジレスは、楽天やShopifyといった主要モール、その他カートシステムや決済サービスなど連携が多岐にわたります。ここではロジレスで連携できるシステムなどについて、以下の3点を解説します。
◆ロジレスの連携について
ロジレスは随時アップデートされているので、これ以外にも連携できるシステムが追加されているケースがあります。自社のショップが連携できるかどうか、気になるものがあれば最新情報はロジレス側に問い合わせてみてください。
ロジレスが連携できるモール・カート
ロジレスが連携できるモールやカートシステムには、以下のようなものがあります。
◆ロジレスで連携できるモール・カート一覧
| ECモール | ・楽天
・Amazon ・auPay ・Shoplist ・Yahoo!ショッピング ・TEMU ・TikTok Shop ・LINE GIFT |
| ECカート | ・Shopify
・ec force ・ebisumart ・カラ-ミーショップ ・Bカート ・BASE ・makeshop ・future shop ・スマレジEC |
上記以外にも多くのショップに対応しています。が利用でCSVファイルが出力できればおおよそ取り込みができるので、多くの場合受注が可能です。
ロジレスが連携できるその他のシステム・決済サービス
ロジレスが利用できるその他のシステムや決済サービスも解説します。
◆ロジレスで連携できるその他のサービス
| 送り状システム | ・佐川急便
・日本運輸 ・西濃運輸 ・ヤマト運輸 |
| 決済サービス・その他サービス | ・後払い.com
・NP後払い ・スマレジ ・メールディーラー ・Re:lation ・BOSS |
後払いサービスだけでなく、メールディーラーやRe:lationのようなメールシステムとの連携も可能です。うまく活用することで業務効率の向上につなげられるので、ぜひ連携させて利用しましょう。
ロジレスを楽天やShopifyに連携する3つのメリット
ロジレスを楽天やShopifyに連携するメリットには以下のようなものがあります。
◆ロジレスを連携するメリット
- 作業時間の削減
- 人件費の削減
- ミスの軽減
作業効率が上がり、自動化されることでミスの軽減にもつながります。自動連携できるシステムが多く、さらに自社で出力フォーマットも変えられるのがロジレスの利点なので、複数のショップやシステムを運用している事業者はぜひ利用を検討してみてください。
EC事業者がロジレスを実際に使って感じた5つのメリット
EC事業者として勤務する筆者が、ロジレスを実際に使って感じた5つのメリットについて解説します。
◆実際に使って感じたメリット
実際に使わないと分からない細かな利点なので、導入検討中の方は参考にしてください。
メリット1.受注連携の早さと軽さ
筆者は業務で毎日、3000件程度の受注取り込みを行っていますが、受注連携に関しては重さを感じることはほとんどありません。ただし、連携のタイミングはおおよそ10分に一回ほどの頻度ですので、タイムラグがある点だけは注意が必要です。
多くの受注を抱える事業者であっても、重さについてはさほど心配する必要はないでしょう。
メリット2.自社でのカスタマイズ機能が優秀
自社でのマクロ処理やオファーと呼ばれる機能を使った商品へのおまけやチラシ追加などの処理が便利です。
自由度が高いので、かなり柔軟な売り方に対応できます。特定ショップにだけ添付したいものがある際などに活用しましょう。
メリット3.ヘルプ機能が使いやすい
ロジレスは操作画面内にチャットに接続する問い合わせボタンがあるので、不明点があればすぐに問い合わせられるようになっています。ヘルプページも充実しており、操作上の不明点は大抵自己解決ができます。
チャットの返信も比較的早いので、迅速にトラブルを解決したいときは利用してください。
メリット4.出力ファイルのカスタマイズもできるのが便利
ロジレスは受注や商品にさまざまな項目を設定でき、出力ファイルの項目などを自由にカスタマイズできます。そのため、出荷後のデータ分析やファイル送信などの際にも困ることはほぼありません。
売上データはもちろん、在庫の変動履歴などさまざまなデータ出力に対応しており、しかも希望の並びで出力できるのが便利です。
メリット5.別のWMSを使用しても問題ない
ロジレスはOMSとWMSが一体型のシステムですが、操作画面は別々です。
そのため、WMSだけ別のものを使うといったことも可能です。ただし、在庫の引き当ては行う必要があるため、別のWMSで出荷したデータをロジレス側に返すといった作業は必要になります。
その際、データを変換して返す必要があるケースもあるため、この辺りは自社でマクロを組んだり編集したりしてください。運用で十分カバーできる範囲なので、他のWMSを使用している事業者の方は、ロジレス側に相談してみるとよいでしょう。
EC事業者がロジレスを実際に使って感じた3つの不満点
便利なロジレスですが、不満点もあります。次はEC事業者の筆者が、ロジレスを実際に使って感じた3つの不満点について紹介します。
◆実際に使って感じた不満点
多くの受注管理システムがそうですが、誰でも簡単にすぐに使えるというわけではありません。ある程度のシステム理解が必要な点は押さえておきましょう。
とはいえ、ロジレスはできることが多すぎる他のシステムに比べると、比較的使いやすい方ではあります。
不満点1.操作画面は慣れるまで時間がかかる
元々別のOMSやWMSを使っている事業者の方は、操作性が変わるので慣れるまで少し時間がかかります。ロジレスは楽天のモール上のような受注ステータスが細かく分かれておらず、自社で設定するタグなどで状態を管理します。
そのため、システム入れ替えなどでロジレス導入を検討している方は、十分な移行期間を持って行いましょう。
不満点2.キャンセル処理などの手順はシステム理解が不可欠
これもロジレスに限ったことではありませんが、キャンセル処理などを行う際は、在庫の状況確認が非常に重要です。キャンセルボタンを押すだけだと在庫が新たに販売可能に戻らないケースがあり、受注の状態によって異なります。
そのため、現在の受注状況で処理を行うと、在庫連携がどうなるのか、モール上との連携がどうなるのかなどは正しく理解する必要があります。
不満点3.できないカスタマイズもある
ロジレスは、柔軟な開発にはあまり対応していません。他社システムだと、自社独自のシステムと呼べるレベルで開発を行うこともできますが、ロジレスはあくまでパッケージの中でできることを行う仕様です。
ただし、ロジレスは自社での細かな設定項目が非常に多く、出力や取り込みなどのフォーマット変更の自由度も高くなっています。実際、筆者も複数モールで異なる販売手法をしていて他社システムだと一括管理が難しい状態でしたが、ロジレスなら可能となりました。
ロジレスは自社で運用をカスタムしたいEC事業者におすすめ
ロジレスはOMSとWMSが一体となったシステムで、自社で柔軟な設定ができるのが大きな利点です。また自動連携の質も高く、各モールやカートシステムなど多くのサービスと自動連携して作業を効率化できます。
利用料金も比較的安価なので、複数モールや自社サイトでのEC販売を行っている事業者の方はぜひ参考にしてください。気になる方は、一度ロジレスの公式ホームページから問い合わせてみるとよいでしょう。
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