
日本と中国のECサイトを組み合わせた販売形態はいろいろありますが、最近、小規模事業者の間で注目されているのが中国輸入メルカリ販売です。
この記事は、初めて中国輸入メルカリ販売に取り組む方のために、以下のポイントに焦点を絞り詳しく解説しています。
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中国輸入ビジネスは敷居が高いと感じている方も多いかも知れませんが、フリマアプリのメルカリでも、本格的に取り組めるまで進化していることを感じていただければ幸いです。
メルカリでの中国輸入販売の魅力と現状
近年、メルカリを販路とした中国輸入品の販売が広がりを見せています。ここでは、その人気の理由を、メルカリの成長と中国ECサイトの現状から解説します。
なぜ今「中国輸入×メルカリ販売」が注目されるのか?
副業や個人ビジネスへの関心が高まる中で、「中国輸入×メルカリ販売」が有力な選択肢として注目を集めています。その背景には、下表のようなプラットフォームとしてのメルカリの、圧倒的な市場規模と成長があります。
◆メルカリ10周年における基礎情報
2023年7月にメルカリは10周年を迎え、月間ユーザー数は2,200万人以上、累計出品数は30億品を超えるに至りました。1秒間に平均7.9個売れているデータより、常に取引がされている状況がうかがえます。
2024年6月期連結決算における公式発表では、純利益が過去最高の134 億円となり、国内流通総額は1兆円を突破しました。この巨大で活発な市場に、個人でも容易にアクセスし販売できる点が、メルカリの最大の魅力です。
下図のように、最近ではユーザーの年齢層もほぼ平均化され、あらゆるジャンルの商品がアプローチできる環境も見逃せないでしょう。
◆メルカリ創業時と10年目の年代別利用者の構成比較
これに、中国輸入の持つ「低コスト・多様性」というメリットが組み合わさることで、その魅力はさらに増します。アリババ・グループを中心とした中国ECサイトでは、日本では見られないようなユニークな商品や、驚くほど安価な商品が豊富に見つかります。
これらを仕入れてメルカリという巨大市場で販売することで、比較的少ない元手でも利益を出しやすい構造が生まれるのです。専門知識や多額の初期投資がなくても、スマートフォン一つで始められる参入障壁の低さも、注目度を高める大きな要因でしょう。
世界で圧倒的な流通量を誇る中国ECサイトのリアルな実態
前述の通り、メルカリは国内市場において、流通総額1兆円を突破しました。しかし、中国ECサイトの規模は、それとは比べ物にならないほど巨大です。下図はエンパワーショップ株式会社による、世界の「2023年EC流通総額ランキング」です。上位5社の規模がダントツに大きいのは一目瞭然で、そのうちの4社が中国ECサイトによって占められています。
◆世界の「2023年EC流通総額ランキング」
同社の推測ベースではありますが、その流通金額は以下の通り70兆円前後と圧倒的な数字です。
1位:Amazon.com(Amazonグループ):77兆6,334億円
2位:Pindoudou(拼多多/ピンドゥドゥ):77兆2,114億円
3位:JD.com(京東商城/ジンドン):70兆3,462億円
4位:Taobao(淘宝网/タオバオ):70兆1,002億円
5位:Tmall(天猫):69兆4,580億円
中国は世界の工場と言われるだけあって、メジャーなECサイトでは、商品出品数も数十億点と半端のない種類があります。最近では、中国経済情勢の悪化から、中国系ECサイトの海外への進出も活発です。
最近、激安ネット販売でよく耳にするようになった「Temu」の親会社は、実は上記第2位のPindoudou(拼多多/ピンドゥドゥ)です。第4位のTaobao(淘宝网/タオバオ)も、日本市場向け専用のECサイト「TAO」を立ち上げ、安くて豊富なラインナップを武器に、市場拡大を目指しています。
日本のECサイトは、10位にようやくAmazon Japanが7兆1,857億円でランクインし、13位に楽天市場が6兆490億円で登場します。メルカリは、1兆361億円で28位にとどまります。
しかし、初めて中国輸入に挑戦する場合に利用する販売プラットフォームは、以下の理由でメルカリがおすすめです。
◆初めて中国輸入に挑戦する場合にメルカリがおすすめな理由
Amazon:中国輸入販売の競合が多く、強力な中国人セラーも出店している
楽天市場:審査が厳しく、実績のある事業者でなければ出店できない
メルカリは、C2C型の個人間で取引するフリマアプリのイメージが強いですが、2021年より「メルカリShops」というサービスを開始しました。メルカリ内にショップを開設でき、注文管理・売上管理・SNS連携機能などを利用して、複数スタッフでの運営も可能です。その他にも、事業者向けにさまざまな便利な機能が備わっていますので、他のECサイトと比べても遜色ないでしょう。
【完全攻略】メルカリで「売れる中国輸入商品」を見つけるリサーチ術
メルカリでの中国輸入販売で成功をつかむためには、「何を売るか」が極めて重要です。
ここでは、狙うべきジャンルから、メルカリの検索機能を活用した探し方、中国ECサイトでの具体的なリサーチ方法を解説します。
メルカリで狙うべき8つのジャンル
「メルカリ10年のあゆみ」の記事の中で、創業時と10年目におけるメルカリのカテゴリー別販売構成比が、下図の通り発表されています。
◆メルカリ創業時と10年目のカテゴリー別シェアの比較
これによると、当初レディースファンションが圧倒的なシェアを占めていたものの、10年目にしてエンタメ・ホビーのジャンルにトップの座を奪われています。
しかし、2023年当時は、コロナ禍の外出規制による影響が続いており、ゲームを中心としたホビー商品の需要が継続していた事情があります。規制緩和後は外出する人が増え、企業でも自宅勤務の解除も続きました。これにより、レディース・メンズのファッションアイテムは、今後も有望なジャンルと判断できるでしょう。
スポーツ・レジャー関連のジャンルでも同様です。アウトドア商品の需要が増え、コロナ禍で新しい需要となった「ソロキャンプ」用品の人気も続いています。高齢化社会が進む日本において、シニア層の健康意識の高まりから、健康機器などへの関心も見逃せません。
また、矢野経済研究所の調査によると、近年、下表のように癒しを求める人たちがペットを飼う傾向が定着しており、今後、メルカリでも関連商品の需要拡大が見込まれます。
◆ペット関連総市場規模推移と予測
家電商品や食品、コスメなどの美容商品は、輸入規制の関係から取り扱いが難しいため、仕入れ対象として推奨されません。
これらの要素を考慮して、これから中国輸入に参入する人がメルカリで取り組む商品として、以下の8つのジャンルがおすすめです。
・レディースファッション
・メンズファッション
・ベビー・キッズ用品
・エンタメ・ホビー
・スマホアクセサリー
・スポーツ・レジャー・アウトドア用品
・ペット用品
・インテリア・日用品
海外からの輸入の場合、国際送料がかかるため、「軽い」「容量が小さい」「破損しにくい」の3拍子ができるだけ揃った商品が扱いやすいです。ただし、中国輸入では偽物や著作権を侵害する商品を仕入れてしまう可能性があります。そのため、仕入対象はノーブランド商品に絞ることが重要です。
メルカリの検索機能を最大限に活用するリサーチの3つの手順
メルカリでは便利な検索機能が装備されていますので、それらを使いこなすことで売れる商品を見つけることが可能です。リサーチの手順は以下の3つです。
◆メルカリでのリサーチ3つの手順
手順1:カテゴリーの絞り込み
手順2:売れる商品検索
手順3:その他の検索
ここでは、レディースファッションを例にして、3つの手順を詳しく解説します。
手順1.カテゴリーの絞り込み
メルカリのホームページ上段左にある検索窓へカーソルを持っていくと、下図のように
・「画像からさがす」
・「カテゴリーからさがす」
・「ブランドからさがす」
という3つの方法が表示されますので、「カテゴリーからさがす」をクリックします。
◆「カテゴリーからさがす」の画面キャプチャ
そのあとは大カテゴリーから、中・小と順番に検索対象のジャンルを絞っていきます。ここでは、ファッション→レディース→ワンピースと指定してみます。すると、下図のように、ファッションジャンルにおけるレディース向けのワンピースに絞ることができました。
◆レディース向けワンピース検索結果の画面キャプチャ
手順2.売れる商品の検索
ここからさらに、画面左側にある「絞り込みボタン」を利用して、売れ筋商品を探すために、以下の項目を指定していきます。
・販売状況:販売実績のある商品への絞るため「売り切れ」を選択
・出品者:事業者に絞るため「ショップ(メルカリShops)」を選択
・商品の状態:中国輸入品は新品であるため「新品、未使用」を選択
・価格:検索意図に応じて指定(ここでは仮に3,000~10,000で設定)
(※ 下図左サイド参照)
◆「絞り込みボタン」画面キャプチャ
最後に、下図の赤矢印で示した右上の並べ替え項目で「新しい順」を指定し、販売履歴の新しい順に並びかえます。
◆並べ替え項目の表示画面キャプチャ
その結果は、下図の通りです。
◆レディースワンピース検索結果(絞り込み後)の画面キャプチャ
赤枠で囲んだ商品は、一目でよく売れているとわかります。画面を下へスクロールさせて確認すると、この商品は1日に9着も売れていました。他にも、1日5着、6着と売れている商品も見つけることができました。
手順3.その他の検索方法
「新しい順」以外にも、「いいね!順」や「価格の高い順」などを利用することで、人気商品や大きな利益が取れそうな商品を探せます。このように、販売実績から売れ筋商品を探し出す方法を、一般的に「Soldリサーチ」と言い、以下のような情報が得られます。
・直近の売れ筋商品
・1カ月など一定期間の仕入れの目安
・優秀なセラー
優秀なセラーをベンチマークとして、販売履歴を参考にすることも有効です。
・どのような商品を扱っているか
・価格設定はどうか
・どのくらいの頻度で売れているか
などを分析することで、市場のトレンドや売れ筋商品のヒントが得られるでしょう。
このように、基本的な検索操作を繰り返すことでリサーチ能力が高まり、市場の感覚が掴めるようになります。そして、売れ筋商品の情報を参考にラインナップを増やしていくことで、ショップの売上規模を伸ばしていけるのです。
中国ECサイトとの効果的なリサーチ連携
メルカリで売れ筋の商品がリサーチできた後、その商品の仕入先を中国のECサイトで特定する必要があります。必ずしも仕入先が中国とも限りませんが、商品画像などに以下のような特徴があれば、中国輸入品の可能性が高いです。
・画像にモデルを使っている(特にファッション関連商品)
・プロが撮影したようなきれいな画像
・商品タイトルにブランド名がないか、聞きなれないブランド名が記載されている
中国のECサイトでは、画像検索機能を備えたところが多く、同じ商品や類似商品のリサーチが可能です。しかし、メルカリで探した商品の画像を、その都度スクショして保管する必要があり、時間と手間がかかります。そこで、Chromeの拡張機能を利用した、より効率的なリサーチ方法が便利です。
◆Chrome拡張機能を利用したリサーチ方法3つの手順
手順2:アリババの画像検索の使い方
手順3:中国ECサイトの見方
リサーチのポイントを3つの手順で紹介します。
手順1: Chrome拡張機能「アリババの画像検索」の準備
まずは、以下の手順で、Chrome拡張機能「アリババの画像検索」を使える状態にします。
・「Chromeウェブストア」へ移動 (下図参照)
・検索窓に「アリババの画像検索」と入力
・プルダウンメニューから一番上のオレンジの虫眼鏡マークをクリック
◆Chromeウェブストア画面キャプチャ
出典:Chromeウェブストア
下図の画面へ移動しますので、右上の青く表示されている「Chromeに追加」をクリックします。
◆Chromeウェブストア画面キャプチャ
拡張機能の管理欄で、下記の表示がされていれば使える状態になっています。
◆Chrome拡張機能管理欄画面キャプチャ
手順2:アリババの画像検索の使い方
アリババの画像検索である「Aliprice」は、中国の大手IT企業アリババ・グループ傘下のECサイトを画像検索できる拡張機能ツールです。対象サイトは、1688.com、TAOBAO、AliExpress、Alibaba.comといった有名ECサイトばかりです。
リサーチ方法は、メルカリの商品ページへ移動し、画像の左上にカーソルを当てると、下図のように虫眼鏡マークの横に「Aliprice」の文字が表示されます。
◆アリババ画像検索画面キャプチャ
「Aliprice」をクリックすると、下図のように同じ商品や類似品を販売する中国ECサイトのショップが、販売価格とともに表示されます。
◆アリババ画像検索画面キャプチャ
画面上の価格は円表示ですが、実際は中国人民元ですので、為替レートで計算する必要があります。2025年4月現在、1中国人民元は約20円ですので、同じワンピースが1,100~1,300円で仕入れられることになります。
これに国際送料や関税、輸入代行手数料、メルカリ販売手数料などの経費がかかります。中国輸入のコストで大きいのは、商品仕入代と国際輸送料であるため、3,980円で販売しても利益は十分出ているでしょう。
上図の左側赤枠箇所において、1688.comやTAOBAO、AliExpressなど、検索対象のプラットフォームの選択ができます。中国ECサイト以外では、Amazon.comやeBayといったアメリカのサイトも対象となっています。
手順3:中国ECサイトの見方
試しに上図の1688.comで検索された店舗から1つをクリックすると、下図のような商品ページに移動しました。
◆中国ECサイト「1688.com」画面キャプチャ
商品ページ上部の店舗名へカーソルを近づけると、下図のように店舗の詳細や評価を見ることができます。アリババ傘下のECサイトであれば、店舗に関する情報はおおむね同様です。中国語ですが、グーグル翻訳で日本語へ変換すれば問題ありません。
◆中国ECサイト「1688.com」画面キャプチャ
1688.comの出店店舗は、工場直営店や卸売御者であるため、高品質な商品が格安の値段で手に入りやすいのが特徴です。店舗の提携工場を通じて、OEM製品へ取り組めるため、自社オリジナル商品をリーズナブルな価格で持つこともできます。
そのため、中国輸入に携わる多くの事業者が、1688.comを利用しています。ただし、取引する際には、言葉の壁や商習慣の違いがあるため、輸入代行業者を利用するのが一般的です。
ライバルに差をつける!メルカリ販売の3つのテクニック
良い商品を仕入れただけでは、メルカリで確実に売れるとはかぎりません。数多くの出品物の中から自分の商品を選んでもらい、購入につなげるためには、戦略的な販売テクニックが不可欠です。
ここでは、購入者の目を引き、購入意欲を高め、最終的に満足度を向上させるための具体的な3つのテクニックを解説します。
テクニック1:クリック率が変わる!魅力的な商品タイトルの付け方
メルカリの検索結果画面で、ユーザーが最初に目にするのは商品画像とタイトルです。ここでクリックしてもらえなければ、どんなに良い商品でも購入には至りません。
魅力的なタイトルは、具体的で、分かりやすく、メリットが伝わることが重要ですので、下記ポイントをおさえましょう。
・商品名やカテゴリーなど重要なキーワードはタイトルの前半に入れる
・目を引くワードを冒頭に入れる (例:【最新作】【値下げ中】【ラスト1個】等)
・商品の特徴やメリットを簡潔に加える (例:本革・大容量・限定カラー等)
・ターゲットユーザーが検索しそうな関連キーワードを盛りこむ
・記号(例:【】★♪など)を適度に使って目立ちやすくする
40文字という制限の中で、商品の魅力を最大限に伝え、クリックしたくなるような工夫を凝らすことが重要です。
テクニック2:購入者の目を引く写真撮影のコツ
ECサイトにおける出品画像は、最も重要な要素と言っても過言ではありません。明るく、清潔感のある背景で、商品の全体像、細部、使用イメージが伝わるように複数枚撮影しましょう。撮影のコツは以下の通りです。
・正方形(SQUARE)で撮影する
・白い背景シートを利用する (撮影BOXも可)
・ライトを当てる
・全体や角度を変えた画像、細部の画像を取る
・強調したいポイントにフォーカスした画像を入れる
・画像を10枚は載せる
メルカリの画像は、縦横が1:1比率の正方形で表示されるため、あとで修正しなくていいように、正方形(SQUARE)で撮影するのが正解です。白の背景を使うと光の反射を利用できるため、商品が目立ち自然な色になって清潔感もでます。室内が暗い場合は、ライトを当てるときれいに撮れます。
購入者は、商品の全体イメージを知りたいので、必ず角度を変えて撮りましょう。正面、側面、背面はもちろんのこと、商品によっては、上からや下から撮ると、出品者の誠意も伝わります。商品の特徴やメリットは、フォーカス撮影などにより強調すると効果的です。画像は20枚まで掲載できるので、10枚はアップしましょう。
中国のECサイトでは、プロが撮影した商品画像が掲載されているので、それを利用するケースも見られます。そのまま使うのではなく、下図のように日本語でカンタンな説明を入れて加工すると好感度が上がります。
◆メルカリ商品画像の画面キャプチャ
売れ筋商品であれば、Soldリサーチで見たように競合と画像がだぶります。そのため、売れ筋商品の画像を、自分で撮るのがおすすめです。メルカリの購入者は、個人からの購入に慣れているので、逆に少しだけ素人感をだすのもいいでしょう。
テクニック3:購入意欲を高める商品説明文の書き方
ユーザーが商品説明文を読んでいる状況は、タイトルや画像で購入の検討に入っていていると判断できます。少なくとも商品に興味を持っているのは、間違いありません。
そのため、タイトルの補足に加え、サイズ、素材、色、状態、使用方法、注意点などを丁寧に記載しましょう。箇条書きなどを活用し、読みやすく整理することが大切で、ポイントは以下の通りです。
・適切な敬語・丁寧語を使い、親しみやすい文章を書く
・キーワードを効果的に使う
・サイズや重さ、発送予定、保証期間などはわかりやすく数字と使う
・メリットや特徴を強調し、デメリットや注意点も伝える
・商品の具体的な利用シーンを書く
読み手の信頼を得るために、丁寧な言葉遣いは必須です。また、購入者が知りたいことを先回りして、キーワードを効果的に使いましょう。例えば、ワンピースであれば「着やせ効果がある」など、具体的に書くといいでしょう。
商品のよってはサイズや重さ、保証期間なども購入の判断材料となるため、数字で明記します。特に中国製のアパレル商品などは、日本製とサイズ感が異なります。S・M・Lといった表記に加えて、具体的にセンチメートルで情報を加えると安心して購入できるでしょう。
購入意欲を高めるために、商品のメリット・特徴を伝えるだけでなく、デメリットや注意点も書くことで、出品者としての信頼度が上がります。中国製であれば、日本製よりも品質が劣る可能性があり、そこを値段で勝負するのが一般的です。
そのため、「海外製品のため、日本製品に比べると縫製などに多少の差がある場合がございます。あらかじめご了承ください。」などの文言をいれておくといいでしょう。最後の方で、「通勤・通学に最適です」などの利用シーンを入れると、購入者が自分で使うイメージを持ちやすいので効果的です。
【メルカリSEO】検索上位表示を実現するアルゴリズム攻略法
メルカリで商品を多くの人に見てもらうためには、検索結果で上位に表示されることが重要です。いわゆる「メルカリSEO(検索エンジン最適化)」の考え方を取り入れることで、露出を高め、売上アップにつなげることができます。
メルカリの検索アルゴリズムは公開されていませんが、いくつかの重要指標や有効とされる施策が存在します。ここでは、アルゴリズムの仕組み(推測)から具体的な対策まで、検索上位表示を目指すための攻略法を解説していきます。
メルカリ検索アルゴリズムの仕組み(推測)と重要指標
メルカリの検索アルゴリズムの詳細はブラックボックスですが、最近では以下の要素が影響していると推測されています。
◆メルカリ検索アルゴリズム(推測)と重要指標
キーワードとの関連性 | 商品タイトルや説明文に含まれるキーワードが、ユーザーの検索語句とどれだけ一致するか |
出品からの経過時間 | 新しい出品ほど上位に表示されやすい傾向がある |
商品の人気度 | 「いいね!」の数、閲覧数、コメント数が多い商品は、注目度が高いと判断される |
販売者の評価や実績 | 信頼性の指標として影響する可能性がある |
2024年のメルカリの検索アルゴリズムの主な変更点として、商品タイトルのキーワードの重要性が増したとされています。その代わり、商品説明内のキーワードの羅列が検索結果に影響しにくくなったようです。
これは、メルカリがAmazonのアルゴリズムに近づけ、商品の閲覧数や「いいね」数、出品者の評価など、総合的な要素を考慮するようになったためと考えられています。
タイトル・説明文への効果的なキーワード戦略
このような状況を踏まえて、検索上位表示を狙う上で、タイトルと説明文へのキーワード戦略は最重要ポイントのひとつです。
まず、「ターゲットユーザーがどのような言葉で検索するか」を徹底的に考えます。商品名はもちろん、関連するキーワード(ブランド名、色、素材、サイズ、特徴、用途、関連カテゴリー名など)を洗い出しましょう。
例えば、「レディース Tシャツ」を探している人は、「半袖」「白」「コットン」「オーバーサイズ」「ロゴT」「韓国」といったキーワードも使うかもしれません。これらのキーワードを、不自然にならない範囲でタイトルと説明文に盛りこみます。
特にタイトルは重要なので、最も検索されやすいと考えられるキーワードを前半に配置しましょう。説明文では、タイトルに入れきれなかったキーワードや、より詳細な情報を補足します。
ただし、キーワードを羅列するだけのスパム的な行為は逆効果であり、ペナルティを受ける可能性もあるため避けるべきです。あくまでユーザーにとって分かりやすく、有益な情報を提供する中で、自然にキーワードを含めることを心がけましょう。
出品時間、再出品、価格更新…上位表示を狙う3つの具体策
キーワード戦略に加え、以下のような3つの具体的な施策が上位表示に有効とされています。
◆上表示を狙う3つの具体策
具体策1:メルカリ利用者が多い時間帯を狙って出品する
具体策2:定期的な再出品を行う
具体策3:価格更新(値下げ)を行う
それぞれの施策について詳しく解説します。
具体策1:メルカリ利用者が多い時間帯を狙って出品する
メルカリは、一般的に夜の20時から23時ころ、利用が最も活発になると言われています。
しかし、下表のようにターゲット層によっては、別の時間帯でも利用者が多くなるので、出品することで閲覧が増え、上位表示につながることがあります。
◆ターゲット層別・メルカリの利用が多い時間帯
ターゲット層 | 利用の多い時間帯 |
主婦層 | 10~14時頃(家事終了後)・21~23時頃(子供の就寝後) |
会社員(男女) | 7~9時頃(通勤時間)・12~13時頃(昼休み)・19~23時頃(帰宅後) |
大学生・専門学生 | 16~18時頃(放課後)・21~24時(夜) |
狙っているターゲットに合わせて出品時間を調整してみましょう。
具体策2:定期的な再出品を行う
メルカリでは、新しい出品ほど上位表示されやすい傾向があります。そのため、長期間売れ残っている商品は、一度削除して再出品することで、再び「新着」として扱われ、人の目に触れる機会を増やすことができます。
ただし、頻繁すぎる再出品も、スパム行為とみなされる可能性もあるため、注意が必要です。
具体策3: 価格更新(値下げ)を行う
100円以上の値下げを行うと、その商品に「いいね!」をしているユーザーに通知が届き、再注目されるきっかけになります。
また、アルゴリズム的にも更新された商品として評価され、上位表示される可能性があります。
ハッシュタグ活用術と「いいね!」を集める工夫
ハッシュタグ(#)の活用も、商品の露出を高める有効な手段です。商品説明文の最後に、関連性の高いハッシュタグをいくつか設定しましょう。
「#(商品名)」「#(ブランド名)」「#(カテゴリー名)」「#(関連キーワード)」などを設定することで、ハッシュタグ検索からの流入が期待できます。トレンドのハッシュタグを取り入れるのも効果的ですが、商品と無関係なものは避けましょう。
また、「いいね!」の数は、直接的なSEO効果は不明確なものの、商品の人気度を示す指標となり、ユーザーの購買意欲にも影響を与えます。「いいね!」を集めるためには、魅力的な写真とタイトル、分かりやすい説明文はもちろん、少しお得感のある価格設定や、期間限定のセールなども有効です。
積極的に「いいね!」をお願いするコメントは推奨されません。しかし、商品の魅力を高める努力が、結果的に「いいね!」の増加につながり、間接的に上位表示や売上向上に貢献すると考えられます。
まとめ
この記事では、「中国輸入 × メルカリ販売」について、その魅力と現状、具体的なリサーチ方法、販売テクニックについて、幅広く解説してきました。
中国製品は、この10年ほどで日本でも急激に浸透し、もはや、我々の生活に欠かせない商品となりつつあります。
トランプ政権の政策により、為替相場が円高傾向が続けば、中国輸入ビジネスもさらに脚光を浴びる可能性があります。
成功の鍵は、正しい知識を身につけ、地道な努力を続けることにあります。そして、将来的には多販路展開や独自ブランド化といったステップアップも視野に入れることで、ビジネスをより大きく成長させることが可能です。
始めるのは簡単ですが、継続して成功するのは容易ではありません。この記事で得た知識を活かし、ぜひチャレンジしてみてください。