
Amazonに商品を出品している場合、発送を自社で行うかFBA(Fulfillment by Amazon)に入庫してお任せするかを選ぶことになります。自己発送は自社で荷物を発送することを差し、FBA手数料がかからないなどの利点があります。
本記事では、Amazonの自己発送を成功させるために知っておくべき7つのポイントを解説します。
- ポイント1:自己発送でかかる3つの費用
- ポイント2:FBAを利用する場合との費用比較
- ポイント3:自己発送時に欠かせない3つの必需品
- ポイント4:自己発送のメリット4選
- ポイント5:自己発送のデメリット4選
- ポイント6:自己発送の流れ3ステップ
- ポイント7:自己発送商品の返品対応3つの注意点
Amazonの自己発送はFBA倉庫に入庫できない商品を取り扱う場合にも有効です。知っておくべきポイントを押さえ、どちらを利用すべきか迷っている方も参考にしてください。
Amazonの発送方法は自己発送とFBAの2種類
Amazonの自己発送とは、FBAを使わず自社で商品を発送することを指します。前提として、Amazonに出品した商品を発送するには、あらかじめ自己発送かFBAかのどちらかを設定します。
ここでは、以下の2つのケースについて解説するので参考にしてください。
◆Amazonで自己発送をした方がよいケースとFBA利用をした方がよいケース
自己発送をした方がよいケース | ・FBAに入庫できない商品を発送したい
・FBA手数料を支払いたくない ・発送方法を選択したい |
FBAを利用した方がよいケース | ・Primeマークを付けたい
・発送の手間を削減したい ・顧客対応もAmazon側でやってほしい |
自己発送はFBAの手数料を削減したい場合や、FBAでは発送できない商品を出荷する場合に利用するのがおすすめです。一方で、FBAは梱包・出荷や顧客対応の手間を削減したり、Primeマークを付けて売上拡大を目指したい場合に活用します。
1.自己発送をした方がよい3つのケース
Amazonで自己発送をした方がよいのは、主に以下のような3つのケースが該当します。
◆Amazonで自己発送をした方がよい3つのケース
- ケース1:FBAに入庫できない商品を発送したい
- ケース2:FBA手数料を支払いたくない
- ケース3:発送方法を選択したい
FBAを使えない場合や、自社で柔軟な発送方法に対応したい場合です。上記に当てはまる方は、自己発送を検討してください。
2.FBAを利用した方がよい3つのケース
FBAを利用する方がメリットが大きいのは、以下のような3つのケースです。
◆FBAを利用した方がよい3つのケース
- ケース1:Primeマークを付けたい
- ケース2:発送の手間を削減したい
- ケース3:顧客対応もAmazon側でやってほしい
基本的には、FBAを利用した方がAmazonの商品ページにおいてカート確立の可能性が上がるため、売上アップにつながりやすくなります。また、一度商品をFBA倉庫に入庫してしまえば、出荷から返品などの対応まで全てAmaozon側で対応してもらえるため、自社のリソースを削減可能です。
ポイント1:自己発送でかかる3つの費用
Amazonの自己発送でかかる費用は、主に以下の3点です。
◆Amazonの自己発送でかかる3つの費用
重要なのは商品に適切な販売価格を設定することです。ただし、ある程度価格に競争力が無いとカート獲得の可能性が下がるため、同一商品を出品する競合との比較を行います。必要な費用項目を押さえたうえで、利益が残るよう商品を出品しましょう。
自己発送でかかる費用について、以下で詳しく解説します。
費用1:販売手数料
販売手数料とは、Amazonで商品が売れるごとにかかる手数料のことです。カテゴリや商品の価格ごとに割合が定められており、例えば以下の通りです。
◆Amazonの商品やカテゴリー毎の販売手数料
カテゴリ | 販売手数料 | 最低販売手数料 |
メディア | 15% | なし |
パソコン・周辺機器 | ・1点あたりの売上合計が750円以下:5%
・1点あたりの売上の合計が750円を超える:8% |
30円 |
カー&バイク用品 | ・1点あたりの売上合計が750円以下:5%
・1点あたりの売上の合計が750円を超える:10% |
30円 |
ビューティ | ・1点あたりの売上合計が750円以下:5%
・1点あたりの売上の合計が750円を超え1,500円以下:8% ・1点あたりの売上の合計が1,500円を超える:10% |
30円 |
出典元:Amazon
カテゴリごとに細かく販売手数料が設定されているので、出品前に試算する際に必ずチェックしましょう。こちらの販売手数料は商品の販売に対してかかる手数料なので、FBAを利用する場合にも必要です。
費用2:送料
自己発送かつ大口出品者の場合、以下のメディアカテゴリの商品以外は自由に設定ができます。
◆Amazon大口出品者の送料
カテゴリ | 送料(税込) |
本 | 262円 |
ミュージック | 356円 |
ビデオ | 398円 |
DVD | 356円 |
出典元:Amazon
また、小口出品の場合はカテゴリごとに送料が定められており、自由に設定ができません。
◆Amazon小口出品の送料
カテゴリ | 送料(税込) |
本 | 262円 |
CD、レコード 、DVD、TVゲーム、PCソフト&コンピューターゲーム | 356円 |
ビデオ | 398円 |
おもちゃ&ホビー、ドラッグストア、ベビー&マタニティ | 524円 |
その他 | 472円+53円(1kgあたり) |
出典元:Amazon
実際にかかる送料は配送業者との契約金額にもよるため、上記の金額で荷物が送れるわけではありません。自社で送料を決めたい場合は、大口出品者として登録しましょう。
費用3:その他の費用
自己発送の際には、上記以外にも以下のような費用が必要です。
◆自己発送の際にかかる「その他の費用」
- 梱包資材費
- ラベル代
- 納品書の紙代
1枚当たりの費用は少額ですが、荷物に貼るラベルや納品書が必須となるため、押さえておきましょう。自社で荷物を発送する際は、梱包した荷物のサイズによって送料が変わってくるため、規定のサイズ内に収まるようコンパクトに梱包するのがポイントです。
ポイント2:FBAを利用する場合との費用比較
自己発送を利用せずFBAを利用する場合は、以下のような費用が必要になります。
◆FBAの費用
手数料 | 概要 | 金額(税込) |
FBA配送代行手数料 | FBA発送に必要な送料込の手数料 | 222円~ |
在庫保管料 | FBA倉庫に在庫を保管するための保管料 | 10×10×10cmあたり3.1円~ |
出典元:Amazon
上記は必ずかかる手数料で、これ以外にも冷凍食品に対する手数料や長期保管在庫手数料、ラベル貼付サービスに必要な手数料などさまざまな費用が必要です。
FBAを利用する場合と比較してコストを抑えられるかは、人件費や自社の契約送料などとの比較が必要です。自己発送するか、FBAを利用するかは、自社のリソースやPrimeマークの必要性の有無なども加味して総合的に検討してください。
ポイント3:自己発送時に欠かせない3つの必需品
Amazonの自己発送時に必要なものは、主に以下の3点です。
◆Amazonの自己発送に欠かせない3つの必需品
送り状や梱包資材は配送時に必須ですが、実は納品書も必須なので注意が必要です。
必需品1:納品書
商品の出荷時には納品書が必須とされています。ただし、Amazonの利用規約上明記されているわけではなく、カスタマーサービスなどに問い合わせると必須と回答される場合があるようです。
基本的にはトラブルやクレーム防止のために同梱することを推奨しますが、入れない場合は注文者が以下の方法で印刷することも可能です。
◆納品書の印刷方法
- 注文履歴に移動します。
- ドロップダウンメニューで、適切な日付範囲を選択します。
- スクロールして注文を見つけて、請求書を表示するを選択します。
- このページを記録用に印刷するを選択するか、ブラウザーの「印刷」ボタンを選択します。
引用元:Amazon
必需品1:送り状ラベル
荷物を梱包した際に、送り状ラベルを必ず貼り付けます。配送業者によって必要なラベルは異なるので、利用する業者から購入しましょう。
また、マーケットプレイス配送サービスを利用する場合は、ヤマト運輸からラベルの入手が必要です。マーケットプレイス配送サービスとは、ヤマト運輸とAmazonが共同で行っているサービスで、事業規模に関わらずネコポス176円~などお得な料金で発送してもらえます
ラベルはセラーセントラルから購入が可能なので、マーケットプレイス配送サービスを利用する場合は事前にラベルを入手しましょう。
参考元:ヤマト運輸
必需品3:梱包箱や資材
自己発送の場合、商品を発送するための梱包箱や資材も自社で用意しておく必要があります。FBAだと手数料に含まれる部分なので、自己発送でかかる費用として押さえておきましょう。
逆に言えば、自社で費用削減などのコントロールを行いやすい部分です。ネットや専門業者などに梱包資材を依頼すれば、ロット数が多いほど安くなる場合もあります。
ポイント4:自己発送を利用する4つのメリット
Amazonde自己発送を利用するメリットを4つ紹介します。
◆Amazonで自己発送を利用する4つのメリット
FBAを使わない方が利益を出せる場合や、FBAを使えない場合に自己発送を利用します。自社で発送する場合は、梱包作業や顧客対応などの人件費なども含めた費用で計算することが重要です。
メリット1:FBA手数料や保管料が不要
自己発送では、FBA手数料や在庫保管料がかかりません。そのため、単価の安い商品やサイズの大きい商品など、手数料が利益を圧迫する場合に自己発送はおすすめです。
FBAの在庫保管料は体積計算されるため、大型の商品ほど高額の保管料が請求されることになります。自社の倉庫スペースとの兼ね合いもポイントになりますが、大型商品の場合はFBAだとどの程度の保管料がかかるか計算しておきましょう。
メリット2:FBAに入れられない商品も発送可能
前提として、FBAを利用できない商品も自己発送なら販売できます。FBAに入れられない商品のカテゴリ例としては以下のようなものがあります。
◆FBAに入れられない商品カテゴリ例
- 医療機器(コンタクトレンズ、人工呼吸器など)
- 可燃物(花火、殺虫剤など)
- 金券類(商品券、チケットなど)
他にもAmazonではFBA禁止商品が明記されているので、利用を考えている方は事前にAmazonのヘルプを確認しておきましょう。
メリット3:発送方法が選べる
自己発送の利点は好きな発送方法で発送できることです。そのため、特定の発送方法を選びたい場合に活用しましょう。
Amazonでは商品の一辺当たりの大きさによって発送手数料が自動的に計算されます。しかし、自己発送であれば梱包方法を工夫することによって梱包サイズを小さく納められるケースがあります。
送料を抑えることにつながるので、ぜひ梱包方法を試行錯誤してみてください。
メリット4:FBAの併用も可能
Amazonで出品している商品は、商品単位で自己発送かFBAかを選択できます。そのため、「特定の商品のみ自己発送で送る」といった使い方も可能です。
一部の商品は利益が出ないため自己発送で送る必要がある、といった場合に活用しましょう。FBAと自己発送の切り替えは、セラーセントラルの管理画面から設定が可能です。
ポイント5:自己発送を利用する4つのデメリット
自己発送にはデメリットもあるので、4つ紹介します。
◆Amazon自己発送の4つのデメリット
すべてを自社で対応する必要があり、Amazonで売上を上げていくうえでリスクとなるポイントがあります。上記のようなデメリットを押さえたうえで、実際に自己発送を行うかを判断してください。
デメリット1:梱包・発送の手間がかかる
自己発送なので、当然梱包や発送といった作業の手間が発生します。FBAであれば最初に商品を入庫してしまえば、あとはAmazon側が対応してくれるのが利点です。
梱包や発送には自社に出荷スペースや在庫保管スペースが必要になるため、その分人件費や家賃がかかる計算となります。逆に言えば、スペースや人手が無い場合でもFBAを使えば比較的簡単にEC販売を始められるのが利点です。
こうした手間とコストを天秤にかけ、自己発送を行うかどうかを決めるのがよいでしょう。
デメリット2:顧客対応も自身で対応
発送・梱包に付随して、顧客からの問い合わせにも自社で対応する必要があります。FBAの場合は、返品対応や顧客対応などは基本的にAmazonのカスタマーサービスが行います。
自己発送だと対応するための人員を配置したり、日々のメールチェックといった工数が発生する点は押さえておきましょう。ただし、顧客に細やかなカスタマーサポートを提供したいといった場合には、むしろ自己発送の方が柔軟な対応ができる可能性もあります。
デメリット3:プライムマークが付かない
自己発送の大きなデメリットとして、プライムマークが付かないという点が挙げられます。厳密には、マケプレプライムに登録して配送品質基準を満たせば自己発送でもプライムマークを付けることは可能です。
ただし、週7日発送や当日お急ぎ便など厳しい条件をクリアする必要があるため、維持するためには出荷体制をしっかりと整える必要があります。プライムマークの獲得は、商品ページにおけるカート獲得において重要な要素です。
売上に直結する要因なので、自己発送の場合はこうした点でリスクがあります。
参考元:Amazon
デメリット4:悪天候の遅延もペナルティの対象
大雨や台風など、悪天候が原因による出荷遅延でも、アカウントヘルスに影響を与えるケースがあります。FBAの場合はAmazon側の発送なので、出荷遅延は気にする必要はありませんが、自己発送の場合は注意が必要です。
遅延を繰り返し、セラーの評価が著しく下がった場合は、出品停止やアカウント停止などにつながる場合もあります。1件2件でただちに停止になることは無いと考えて問題ありませんが、規定の出荷日以内に発送することを意識してください。
ポイント6:自己発送の流れ3ステップ
Amazonで商品を自己発送する流れを、3ステップで解説します。
◆Amazonで自己発送をする流れ3ステップ
Amazonに商品を出品し、納品書を印刷して発送するだけです。Amazonに出品するには、先に利用登録を済ませておきましょう。
ステップ1.注文後納品書印刷
ユーザーから注文が入ると、セラーセントラルの注文一覧で「未出荷」の注文が現れます。また、店舗のメールアドレスにも注文連絡が入るので毎日確認しましょう。
注文詳細画面で「納品書の印刷」ができるので、荷物と同梱用に印刷してください。
ステップ2.商品の梱包・出荷
納品書を用意したら、商品の梱包を行いましょう。できるだけ梱包サイズを小さく納め、送料を抑えるのがポイントです。
ただし、ポスト投函のゆうパケットなど商品の補償が無いケースもあるため、商品単価などによって配送方法を設定することも意識してください。
梱包の際は、STEP.1で印刷した納品書を同梱するのを忘れないようにしましょう。
ステップ3.出荷通知を送信
出荷が終わったら、セラーセントラル上に配送番号を入力して出荷通知を送信します。せっかく荷物を発送しても、出荷通知を送り忘れてしまうと遅延扱いになってしまうため注意が必要です。
なお、マーケットプレイス配送サービスを利用している場合は、ヤマト運輸の荷受けと同時に自動で出荷通知が送られます。送り漏れが無いか、必ず過去注文の処理状況は確認しておきましょう。
自己発送で利用できる3つの配送会社
Amazonで自己発送をするにあたって、荷物を配送業者に依頼することになりますが、主に以下の3つを利用します。
◆自己発送で利用する主な配送業者
上記はあくまでよく使われる配送業者の例なので、こちら以外の配送業者を選択しても問題ありません。それぞれの配送業者にも複数の配送方法があるので、送る商品に応じて選択してください。
配送会社1:日本郵便
日本郵便には、以下のような配送方法があります。
◆日本郵便の配送方法
配送方法 | 送料(税込) | 概要 |
ゆうパック | 820円~ | ・対面手渡しで損害補償あり
・梱包サイズにより料金が決まる |
ゆうパケット | 250円~ | ・ポスト投函で損害補償なし
・3cm以内厚みなどサイズ規定あり |
クリックポスト | 一律185円 | ・ポスト投函で損害補償なし
・サイズ規定あり ・支払いはAmazonPayまたはクレジットのみ |
参考元:日本郵便
日本郵便は全国のほぼすべての地域をカバーしています。ポスト投函で発送できるゆうパケットやクリックポストを活用すると、送料を抑えることにつながるので活用しましょう。
配送会社2:佐川急便
佐川急便には、以下のような配送方法があります。
◆佐川急便の配送方法
配送方法 | 送料(税込) | 概要 |
飛脚宅配便 | 910円~ | ・対面手渡しで損害補償あり
・梱包サイズにより料金が決まる |
飛脚ゆうパケット便 | 250円~ | ・ポスト投函で損害補償なし
・3cm以内厚みなどサイズ規定あり |
参考元:佐川急便
佐川急便の場合も、対面手渡しの飛脚宅配便と、ポスト投函の飛脚ゆうパケット便など複数の配送方法を選択できます。電話すれば集荷に来てくれますが、近くの営業所に持ち込みを行うと荷物一点あたり100円減額されるサービスがあるので、お近くの方は持ち込むのがおすすめです。
配送会社3:ヤマト運輸
ヤマト運輸には、以下のような配送方法があります。
◆ヤマト運輸の配送方法
配送方法 | 送料(税込) | 概要 |
宅急便 | 940円~ | ・対面手渡しで損害補償あり
・梱包サイズにより料金が決まる |
宅急便コンパクト | 650円~
※別途資材代70円必要 |
・対面手渡しで損害補償あり
・60サイズ未満のサイズ規定あり |
ネコポス | 契約による
※最大385円 |
・ポスト投函で損害補償あり
・3cm以内厚みなどサイズ規定あり |
参考元:ヤマト運輸
ヤマト運輸では、専用ボックスを使った宅急便コンパクトなど、多様な配送方法が選択できるのが特徴です。宅急便の配送料は他の2社と比べると高めですが、宅急便コンパクトやネコポスをうまく活用することで費用が抑えられるケースもあります。
また、マーケットプレイス配送サービスを利用する場合はヤマト運輸の利用が必要な点は押さえておきましょう。
ポイント7:自己発送商品の返品対応3つの注意点
自己発送商品の返品対応方法について、以下の3点を解説します。
◆自己発送商品の返品対応方法3つの注意点
Amazonに出品している場合、一部の商品を除きユーザーからの返品依頼は受け付けるのが基本となります。ただし、返品や交換についてはポリシー上細かく定められているので、出品している商品カテゴリごとに適切な対応を行ってください。
自己発送の場合は返品対応処理も自社で行う必要がありますが、FBAの場合はAmazon側での対応となります。
参考元:Amazon 返品・交換の条件
注意点1:返品対応の流れ
自己発送における返品対応の手順は以下の通りです。
◆自己発送時の返品対応の流れ
- ユーザーからの「返品リクエスト」
- 「返品リクエストを承認」または「終了」
- 返品を受け付ける場合は返品商品の到着を待つ
- 返品後、注文管理画面から「返金を実行」
セラーセントラル上で返品リクエストが届き、処理を行うのが基本の手続きです。返品リクエストはメール以外にセラーセントラルのトップページでも確認できるので、見逃さないようにしましょう。
注意点2:返品時の送料
返品時に必要な送料については、返品理由などによって細かく定められています。例として、以下の場合は出品者側が送料を負担します。
◆返品時に出品者側が送料を負担するケース例
- 不良品または破損品。
- 服&ファッション小物、シューズ&バッグストアの商品のうち、Amazon.co.jpが発送した商品(受注生産品を除く)
- 時計&ジュエリーストアからAmazon.co.jpが発送した商品で、商品到着後30日以内かつ30万円(税込)未満の商品
- 元払い返送商品と、着払い返送商品を同梱する場合
参考元:Amazon 返送
こちらもAmazon側でかなり細かく決められているため、混乱しないよう対応時はAmazonのヘルプページを参照してください。
注意点3:返品拒否の可否
基本的には返品を受け付けるケースが多いAmazonですが、中には返品を拒否できるケースもあります。たとえば以下の通りです。
◆自己発送時に返品を拒否できるケース例
- 使用済みまたは開封済みの消耗品
- 使用感のある商品
- 拡張機器の増設や、パーツの取り替え、商品自体を改造、調整した商品
- 法令等に基づき返品・交換が出来ない商品
- Apple製品
- Panasonicなど指定された一部メーカー商品
- CD・DVD・PlayStationソフト・ビデオゲームの一部商品
参考元:Amazon 返品・交換の条件
他にもさまざまな条件があります。返品の可否はユーザーへの返答前に必ず確認し、無為に受け付けてしまわないよう注意が必要です。
まとめ:Amazonの自己発送は商品ごとに選択がおすすめ
Amazonの自己発送とは、FBAを使わず自社で荷物を発送することを指します。必ずしもFBAが良いわけではなく、自己発送にするかどうかを商品ごとに選択するのがおすすめです。
Amazonに出品する商品によってはFBAに入庫できなかったり、手数料の関係でFBAだと利益が出なかったりするケースがあります。そういった場合は、自己発送を選択することで利益を確保しながら発送できる可能性があるので検討してください。
一方で、自己発送はプライムマークを付けづらかったり、梱包や保管の手間などもかかります。自社にとってどちらが利益を最大化できるかという観点で、人件費や倉庫の家賃なども含めて総合的に考えることが重要です。
まずは自社で取り扱っている商品は、自己発送とFBA発送どちらを利用するのがよいのかを確認してみましょう。